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庵野秀明、カラー10周年に感慨、『シン・ゴジラ』『ヱヴァンゲリヲン』の製作秘話など明かす

1611_anno.jpg「株式会社カラー10周年記念展」に出席した庵野秀明

『ヱヴァンゲリヲン』シリーズの生みの親である映像作家の庵野秀明が22日、代表を務める映像製作会社「株式会社カラー」の創立10周年を記念した「株式会社カラー10周年記念展」のプレス内覧会に出席した。

 23日から30日までの8日間、ラフォーレミュージアム原宿で行われる本記念展では、初展示を含む『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの原画や設定資料のほか、庵野が脚本・総監督を務めた『シン・ゴジラ』の雛型(模型)3種、漫画家の安野モヨコが本展のために『監督不行届』番外編として描き下ろした「おおきなカブ(株)」のアニメーション上映など、貴重な展示物、映像など約300点を公開する。

 庵野は報道陣の前に姿を現すと、「(カラーが)10年もってよかった」と笑顔を見せ、「こういうお披露目ができてありがたいです。うちの会社がやってきた10年をきゅっと詰め込んだ感じ。これを見ると、だいたい概要がわかってもらえると思います。展示を通じて、我々が作品を作るまでの過程を楽しんでもらえれば」とコメント。

 報道陣の間では『シン・ゴジラ』の雛形3種が話題となったが、これが劇中のCGの元になったことを明かすと「本編はCGですが、最初に立体にしてスキャンしたものを落とし込んでいるんです。何もないところからやるより、ちゃんと雛形というのが指針としてある。実在するものがあったからこそ、ゴジラ(のCG)は大丈夫だった」としみじみ。

 また、従来のゴジラとは違い、ゴジラが第3形態までの形態変化の形をとったことについては、「思いつきは、ふとしたことから。形態が変化した方がビジュアルとしても映画としても面白くなるだろうと思ったから」と述べ、「東宝さんは(これまでのゴジラのイメージがあるからと)最初は嫌がっていたんですけど、バンダイさんが(グッズが)3つ出せてうれしいって賛成してくれた」と製作の裏側も明かした。

 展示の中心となる『ヱヴァンゲリヲン』については「うちの代表作。弊社の歴史を展示するとなればまず『ヱヴァンゲリヲン』がなければ」と感慨深げで、「もう20年前かな。僕自身、ロボットが出てくるアニメが得意で、自分が一番うまく作れるものを作ろうと作品にしたら、それが『ヱヴァンゲリヲン』になった」と述懐。待たれる同シリーズの新作についても「今、頑張っています」と期待を持たせたが、具体的な公開予定については「わからないです。うちだけの配給じゃないので。うちだけじゃ決められないんです」と明かさず。

 また、『シン・ゴジラ』が「2016ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に入っていることについて「大賞を穫ったら表彰式には行くんですか?」と報道陣に問われると、「表彰式には出ないです」ときっぱり。「東宝の人が行けばいい」と続けて周囲を笑わせていた。
(取材・文=名鹿祥史)

■株式会社カラー10周年記念展
http://www.khara.co.jp/khara_10th/

最終更新:2016/11/25 07:15
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