【インタビュー】「ファンの人には幸せになってもらいたい」姫乃たまが語る、ニューアルバムと将来像
──詞を作るときは、テーマが浮かんで、そこから言葉を選ぶ感じですか?
姫乃 STXさんは、歌詞を書いてくることが多いので、それに合わせて書くことが多いです。私は着手するまでが遅くて、曲を聴きながら移動したりして、ふっと言葉が浮かんでくると、それに合わせて書いたりします。テーマより先に言葉が出てくることが多いです。
──「さかあがり」とか「言いたいことがあるんだよ」など、言葉の使い方が面白いですよね。
姫乃 「言いたいことがあるんだよ」は、結構悩んでいて、最後に出てきたのがこの言葉でした。「これいいじゃん!」と思って。
──姫乃さんが常々言っている「生きるのが苦手な人へ向けて」というのに通じる歌詞だと感じました。
姫乃 これはもともと「コミュニケーションブレイクダウン」という仮題がついていて、STXさんから「コミュニケーションをうまく取れない人の歌にしたい」って言われてました。それを聞いた時は「なんだそれ!」って思いましたけど(笑)。
──歌詞やテーマが、昔のフォークソングに通じるところがあるように感じます。
姫乃 フォークは初めて言われました。ただ、このアルバムの資料を送って、反響が返ってくるのは40代、50代の方が多いですね。私のファン層もそのあたりが厚いですし。
──アルバムの装丁も凝っているようで。
姫乃 もともとプラスチックで出したくないというのがあって、紙ジャケにしようと思ったんですが、これだけプラスチックが多く出てるということは、プラスチックが一番いいのではないかという話になって、「じゃあプラスチックでできる一番いい形にしよう」と思い、こういう形になりました。ぜひ盤で買って確かめてください。
──同じ日に「僕とジョルジュ」も、アナログ7インチを発売します。
姫乃 本当は夏に出す予定だったので、だいぶ遅くなっちゃったんですよね。でも、同日に出せるのはすごくよかったと思います。
──今は、ソロでの活動と「僕とジョルジュ」「ひめとまほう」の活動をされていますが、それぞれ意識的に違いますか?
姫乃 違いますね。「ひめとまほう」に関しては西島大介さんに一任してます。作詞作曲、どのイベントに出るかなども、すべてお任せです。「僕とジョルジュ」はコンセプチュアルにしてあって、前回は「フレンチポップ風のサウンドで恋の歌ばかりを歌う」というようにしていました。今は「僕とジョルジュ2」の製作中なんですが「人間関係」をテーマにしています。というのも『First Order』を作ったときに「人間関係」が凄い曲になったので、レーベル的にも推していきたいという話になり、その流れで僕とジョルジュもそれをテーマにしようということになりました。
ソロはアイドルプロジェクトなので、かわいい感じにしています。難しいことをしないで、ちゃんとした構成の曲が入っているということで作りました。作詞も、ファンの人が「自分に向かって歌ってくれてるんだな」と思えるようにしています。
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