【インタビュー】「ファンの人には幸せになってもらいたい」姫乃たまが語る、ニューアルバムと将来像
──ライターのお仕事についても伺いたいんですが、姫乃さんの書かれた文章は、自分主体でありながら、どこか自分を俯瞰して見ているような視点を感じます。そのあたりは何か意識されてますか?
姫乃 あんまり自分のことに興味がないからですかね。私自身なんにもないんですよね。あとは、最近あまり怒らなくなったんですが、怒らないと、いろんなことが思い浮かばないんですよね。
──これから地下アイドルになる人の良い手本になりたい、という意識はありますか?
姫乃 私が? それはまったく無い……というかダメでしょ、私を手本にしたら(笑)。今から入ってくる子は、地下アイドル業界の土壌ができているから、すごく羨ましいです。大体何をすれば稼げるかわかるし、カルチャー的な要素も開けてきていますし。
──姫乃さんは、10年後って何をしてると思います?
姫乃 まぁ、インド人と結婚ですね。「旦那、今となりでカレー食ってる」とかツイートして(笑)。
──いいですね。地下アイドルとかライターのお仕事は続けてますか?
姫乃 できるだけ長く続けたいとは思っています。結婚しても続けられますからね。出産による引退かなぁ。あるいは三十路になったところで「あれ? 私何やってるんだろう」と我に返って引退。怖い。
──ステージではお酒をいつも飲んでますけど、なんでいつも酔っ払ってるんでしょう?
姫乃 恥ずかしいですよね、生きてるの。お酒飲まないとやってられない。人前で自分の書いた歌詞を歌うなんていうのも、素面ではちょっとつらい。
──私たちも、いい年してアイドルのライブに行くの恥ずかしいですしね。
姫乃 お酒があると仲良くなれる気がしますし、少しでも幸せになって欲しいですね。私のファンには。はぁ(ため息)。
──最後はため息ですか(笑)。ありがとうございました。
今まで、いちファンとして、彼女の魅力は十分知っているつもりであった。しかし、今回のインタビューを通して、私が思っていた以上にファンのことを思い、そしてファンの幸せを願っていることに感激した。
今回のアルバムが、多くの人の元に届き、ワンマンライブにもたくさんのファンが集まることを祈りたい。
(取材・文=プレヤード/写真=尾藤能暢)
●姫乃たま(ひめのたま) 下北沢生まれエロ本育ち。アイドルファンよりも生きるのが苦手な人へ向けて活動しいる地下アイドル界の隙間産業。2015年8月自身のユニット、僕とジョルュ始動、同年 9月初の単行本「潜行」を刊行、ともにロングセラーに。
■初の全国流通ソロアルバム!『First Order』(MY BEST! RECORDS)11月23日発売
■姫乃たま3rdワンマンライブ「アイドルになりたい」
日時:2017年2月7日(大安吉日)
会場:渋谷WWW(東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下)
OPEN/START 18:00 / 19:00
ADV./DOOR ¥2,500 / ¥3,000
ACT:姫乃たま / 僕とジョルジュ
DJ 中村保夫(和ラダイスガラージ)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事