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【おたぽる】

声優が豪華なだけじゃない!『スター・ウォーズ』並みの重厚さとお得感満載な日本風米国産アニメ『RWBY』レビュー!!

 まあ、もともとはwebアニメなのだから大目に見ようなどと、正直なところ、ちと傲慢な上から目線でいたというのが最初の鑑賞態度であったのだが、これが『VOLUME2』『VOLUME3』と回を重ねるにつれて、その技術が着実に上がってきているのが画そのものから如実にあらわれ、それと同時にストーリー展開が思わぬ方向へスリリングに移行し始めていくのを目の当たりにし、こちらも反省して、襟を正して接するようになってきている。

『VOLUME1』では、それぞれのキャラクター設定とその相関関係からスクールカーストや人種差別といった問題にごく自然に踏み込んでいるのがアメリカらしいとは思っていたが、これが『VOLUME2』では不穏な新キャラの登場や、さまざまな小ネタ的な謎が振りまかれ、これが単なる魔法学園ものではないことを匂わせながら、現在公開中の『VOLUME3』へ至る。

 今回は、こちらも日本アニメのお家芸、学園内での武闘大会が開催され、前半部は各キャラの個性を活かしたバトルのダイナミズムで大いに魅せてくれるのだが、そういった愉しさだけでドラマが終わるはずもなく、前回でビーコン・アカデミーに潜入したシンダー・フォール一味がついに行動を開始し、後半は街中を巻き込んでの革命劇の様相を呈していく。

 見終えた印象としては『スター・ウォーズ 帝国の逆襲 』のそれに近く、未見のかたのために細部まで記す野暮は避けたいところだが、まさかこのシリーズが重厚さすら感じさせる卓抜したダーク・ファンタジーへ移行していこうなどとは思いもよらなかっただけに、これまた実にうれしい誤算なのであった。

 また本シリーズ、第1作は2時間だったが、第2作は2時間半、そして今回の第3作は何と3時間で入場料1,300円。昨今の国産アニメのイベント上映が1時間以内のもので1,300~1,400円くらいの入場料金をとることがざらで、中には30分で1,200円もとられたりすると、さすがにいいかげんにしろといいたくなることもあるのだが、こちらは実にありがたい。

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