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【おたぽる】

新たな“東映まんがまつり”伝説を築く! 東映アニメ渾身の60周年記念作『ポッピンQ』宮原直樹監督インタビュー!!

1612_pq06.jpg最初に発表されたキービジュアル。ちょっと大人っぽい路線かなと思わせられました

■あくまでテイストは“東映まんがまつり”

―― 卒業間近の、それぞれ問題・悩みを抱えた中学3年生たちが主人公です。キャラの設定的にも、小学校高学年から中学生ぐらいの女の子に観てもらいたい作品かなと感じたりもしました。

宮原 当初、たしかにこれまで東映アニメが制作してきた女児向け作品よりも、少し上の世代の女の子たちに見てもらうことを考えていましたが、制作していくうちに、年齢層が多方面に広がっていきました。

 また、この層向けにするからこういう描き方をしよう、みたいな器用さは僕にはないですし。ただもう、自分が描きたいもの、観たいもの、面白いと思うものをバッと並べて、結果こういう感じに膨らんでしまったというのが率直なところです。まあ、そこはプロデューサー陣がまた「はみ出しすぎ」とかいうところはちゃんとチェックしてくれたので、良い形にまとめられたと、手応えを感じています。

―― “卒業”という普遍的なものがテーマになっているので、大人も甘酸っぱい感じを思い出しながら楽しく観られる作品でした。卒業をテーマに据えたのは最初からあった考えですか?

宮原 成長するために、何かを通過するのが卒業ですから、そこは描きたかったテーマでした。その上で小学校から中学校ではドラマを作りづらい、高校から大学だと結構大人のドラマになるので、僕にはちょっと手に負えないなと、中学から高校の15歳と設定を固めました。恋愛にはまだ縁がなく、悶々としている女の子たちがどう成長していくかという、そのあたりをドラマとして面白く描けていければうれしいです。

―― いや、卒業前のやり残したみたいな感覚は幅広い層に共感できると思いますし、面白かったです、95分とは思えないくらいの「ああ映画観たな」って満足感もあって。ものすごい凝縮されていましたよね?

宮原 もともと(コンテでは)2時間描いちゃったんですけど、そこから上手くぎゅっと縮めることができました。おかげでストーリーにスピード感も出たし、やっぱり子供が飽きずに観るのは90分ぐらいなんですよね、2時間だと多分退屈しちゃう。

―― 歴代の『プリキュア』劇場版も、大体70分前後に抑えられていますよね。

宮原 ピクサーの映画が90分~100分くらい。あのあたりの、上手いシナリオでギュッとなるような作品になればいいなというところで、90分を目指していました。そこで、当初はまんまと2時間分のコンテを書いて怒られたんですけど(笑)。

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