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【おたぽる】

クッパ、デデデ大王、ギルガメッシュ……レトロゲームから学ぶ! 悪役キャラクターの“処世術”

 続いての問題は、世界中の人が不安を抱えている、アメリカのドナルド・トランプ新大統領です。ワンマンの独裁主義に見えるトランプ大統領とどう付き合っていけばいいのか、世界の人たちがコンフュ状態です。

 レトロゲーム界には、トランプ大統領に似ているキャラがいます。『星のカービィシリーズ』(任天堂)の「デデデ大王」です。可愛らしいペンギンのような見た目とは裏腹に、ハンマーをブンブンと振り回すプププランドの暴君。性格は、自分勝手でわがまま、いたずら好きで子どもっぽい。独占欲が強く、国中の食料を独り占めしますが、デデデ本人は悪気はないらしいのです。

 その他にも戦闘兵器といった軍事力の保有、単独でも見劣りしない行動力の高さなど、肩書きにふさわしい大王らしい面もあるが、政治的なことは行っておらずプププランドの国民もデデデ大王の行動には全く興味を持っていないとされています。

 まるで、トランプ氏をモデルにしたんじゃないかと思うほど似通ったキャラ設定。ここはひとつ、プププランドの国民から、このようなリーダーとの付き合い方を学ぼうではありませんか。
 
 プププランドの国民代表といえば、もちろんカービィ。彼は気兼ねなく、デデデ大王の背中に乗ります。デデデ大王がちょっかいを出すためいざこざに発展することはありますが、実はお互いに嫌ってはおらず、カービィが協力を仰いだ時は快く応じてくれる一面もあります。

 そうなんです、我々はトランプ大統領に対して怖がり過ぎなんです。ワンマン経営のリーダーは嫌われ者が多く、人が近寄ってくれません。ということは、デデデ大王もトランプ大統領も寂しい思いをしているに違いありません。かわいい奴じゃないですか。その心の隙間に入り込み、軽い感じで接してみれば意外と関係がうまくいくかもしれませんよ。ハンマーでブン殴られない程度にがんばってください。

 そして、昨年から世間を騒がせている問題といえば覚せい剤です。レトロゲーム界にも言っていることがころころ変わる、シャブ中のようなキャラがいます。『ファイナルファンタジーⅤ』(スクウェア・エニックス)の「ギルガメッシュ」がそうです。

 顔には歌舞伎における隈取のような模様があります、この時点ですでに“ヤバイ”。しかも、武具コレクターなのに、使用している剣が偽物だと本人だけが気づいていないという、なんとも“しぇしぇしぇのしぇー”なキャラなのであります。敵になったり味方になったりころころ立場を変えるレトロゲーム界のASKA氏ですが、『FF』シリーズの中でもとても人気のキャラの一人であります。

 なぜ彼が愛されるのか、それは詫び芸にあるのではないでしょうか。ギルガメッシュは最後の最後に、主人公たちがピンチの時に現れて敵を道連れに自爆するのです。はい、これでチャラ。

 芸能界において考えると、マッキーが覚せい剤で捕まって出てきたあとに『世界に一つだけの花』をSMAPに楽曲提供しました。はい、これでチャラ。

 いかがだったでしょうか? レトロゲームの悪役たちはかくも愛らしく、かくも身勝手。そのキャラクターから、我々生身の人間でも生かせるパターンを見いだすことができます。
(文=渡部ダイシ)

最終更新:2017/01/25 07:15
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