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【おたぽる】

【劇場アニメレビュー】“Project Itoh”最終作がようやく公開へ! ドライ&クールなアクションとキャストの熱演でシリーズの最高傑作に!?『虐殺器官』

【返事待ち】【劇場アニメレビュー】Project Itoh最終作がようやく公開へ! ドライ&クールなアクションとキャストの熱演でシリーズの最高傑作に!?『虐殺器官』の画像1「Project Itoh」公式サイトより

 何はともあれ、完成してよかった! 伊藤計劃第3弾となるアニメーション映画『虐殺器官』の話である。

 多くのファンが知るところではあるが、デビューからおよそ2年、2009年に34歳の若さで早逝した作家・伊藤計劃が遺した3本の小説を劇場用アニメーション映画化するプロジェクト“Project Itoh”。

 その第1弾『屍者の帝国』(伊藤の遺作となった未完の小説を、盟友の円城塔が書き継ぐ形で完成させた)が15年10月2日に劇場公開。そして本来なら『虐殺器官』が第2弾として15年11月13日に公開予定であったが、その制作が難航したため代わって『ハーモニー』が同年同月同日に公開。しかし、結局『虐殺器官』は制作スタジオ・マングローブの倒産によって公開が延期となってしまった(記事参照)。

 しかし、本作のために新たなスタジオ「ジェノスタジオ」が元フジテレビPDの山本幸治らにより設立され、およそ1年の時を経て完成。17年2月3日より、ようやく劇場公開される運びとなったのだ。

 原作小説『虐殺器官』は伊藤のデビュー作であり、9・11テロ以降の世界情勢を反映させた架空の近未来世界が舞台にはなっているが、現実がいつこうなってもおかしくないという、ぞっとするほどのリアリティを体感させてくれる衝撃作でもある。一方では主人公の米軍特殊部隊隊員クラヴィス・シェーバー大尉の一人称で進みながら、難解な台詞廻しなど独自の雰囲気を湛えつつ、後進国にて虐殺を扇動しているという謎の元MITのアメリカ人言語学者ジョン・ポールを追跡&殺害するミッションのためチェコ・プラハへ潜入するクラヴィスらの運命が描かれていく。

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