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【おたぽる】

「パックマンの父」よ、永遠なれ──『ゲームセンターあらし』が描いた『パックマン』の伝説と衝撃

 今回も町の会館での新春ゲーム大会でプレイするあらし。『スペースインベーダー』や『ギャラクシーウォーズ』、『ギャラクシアン』、そして『平安京エイリアン』などはこれまでも何度も出てきていたが、ここで満を持しての『パックマン』初登場となった。

 初めて登場するゲームの際は、やったことが少ないであろう小学生読者のためなのか、あらしがゲームの解説を叫びながらプレイしてくれる。

「パックマンは、せめよせるモンスターの攻撃をかわしながら画面のドット(点)を消していくゲーム!」

「あやうくなったらこの実を食べて、エネルギーアップだ!」(パワーエサのこと)

「パックマンよ、ワープで逃げろ~っ!」(必殺技・炎のコマ使用時)

 など、今の「ゲーム実況」の走りかもしれない。

 しかし、とある誤解から大会途中でマフィアに誘拐され、悪のアジト連れ去られるあらし。時限爆弾の仕掛けられた部屋にゲーム仲間と閉じ込められて、このまま死を迎えるかと思いきや、「わしも、もともとゲーム狂、お前たちに最後のチャンスをやろう」と、今では少年雑誌に使わないであろう単語を用いてまで、なぜかチャンスをくれるマフィアのボス。

 監禁されている部屋の両壁に映し出された2台の『パックマン』で、合計50万点出せば扉が開くという。しかし途中でモンスターの数が増え、あらしの友人(月影一平太)がミスしてしまう。残り10秒!

 ここであらしが繰り出したのは、コントロールレバーのついた2つの台の中間に立ち、一人で両手にレバーを掴み、回転しながら同時に2台を操作するというもの。

「くらえ、正義のテレビゲーム必殺技!! 両手大車輪だ~~~っ!!」

 見事クリアで脱出成功。ちなみに、この年の前年がモスクワ五輪だった。

■パックマンで恐竜を操縦! 第5巻「黄金のテレビゲーム」

 アマゾン(通販じゃないほう)の黄金の遺跡から発掘された、大きなインベーダー型のテレビのような謎の物体。直感でテレビゲームだと感じたあらしが操作すると、画面の中に吸い込まれ、パラレルワールドにワープしてしまう。「月刊コロコロコミック」と並行して連載されていた「別冊コロコロコミック」では、この手のファンタジー系の長編が多かった。

 プテラノドンの首に装着する「パックマン画面付きのコントローラー」を使い、自らプテラノドンの背中に乗り込み操縦、他の大型恐竜から逃げ回る。

 途中、Pのマークの木の実を食べると、追いかけてきていたティラノザウルスなどが急に弱くなり、素手で倒せるようになるという、野生の『パックマン』ルール。

 2015年にバドライトのCMで、巨大なパックマンの迷路に等身大のまま人が入り込み、バーチャルなパックマンワールドを楽しむという映像があったが、あれのジュラシック版だ。

 ゲームがシンプルで完成度が高かった分、パロディーにしやすかったのだろう。

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