伝説のパンクロッカーとの不倫がほのめかされるも…【マギー】ぼくが応援するって決めたらどんな顔するだろう
「今回はマギーでいきましょう」
平穏な日常は、担当編集からのLINEでもろくも崩れ去った。おそらく彼は、「フライデー」(講談社)1月27日号で報じられたタレント・マギーとHi-STANDARD・横山健との不倫疑惑報道のことを言っているのである。
そもそもこの案件は、『ワイドナショー』(フジテレビ系)の元日SPでダウンタウンの松本人志が「大きい事務所のスキャンダルは扱えなかったりする」などと発言していたケースにドンピシャなのである。当の『ワイドナショー』ですら、松っちゃんの「こんな話より、マギーの話がしたいんですけど」というボケを東野幸治が「こわいんで……」と制する一幕にとどまっており、大手メディアも扱ってはいない。
やはり松ちゃんといえども、いきなり体制そのものをひっくり返すのは難しいのだなあと感じていた矢先の大抜擢。……荷が重すぎる! 突如スポットライトを当てられたシンデレラボーイは、慌てふためいた。とりあえず「マギー……事務所こわい」そう返信してみたものの、「まんじゅうこわい」的な「こわい」と勘違いされたのか、担当は「ガツン!といきましょう」とノリノリである。
ここまでくると、何かしらのハラスメントではないかと思うのだが、拒否したところで連載を打ち切られるだけなので仕方がない。
「イヤだな~、イヤだな~。こわいな~、こわいな〜」気分は稲川淳二である。
仕方なく「フライデー」を読み返してみたところ、違和感を覚えた。記事には、横山健の「好きだ~!」という猛アタックの末、2人は付き合うことになったのだとある。「好きだ~!」である。
横山健だぞ!? “伝説”のパンクロッカーだぞ!? 通常であれば「好きだ!」もしくは「好きだぜー!」といった、男らしい断定口調を想像しないだろうか。むしろ、それぐらいストレートなアプローチであったなら、マギーとて「いや、結婚してるでしょ」と冷静に受け止められたかもしれない。しかし、ことは「好きだ~!」である。そこに男らしさは皆無だ。イメージとしては、目尻を下げ、デレデレしながら抱きついてくる画が浮かぶ。
想像してほしい。年上の、しかも“伝説”のパンクロッカーが、目尻を下げて自分のことを「好きだ~!」と言って抱きついてくるのである。そこにおいて「不倫」だとか「好き」とか「嫌い」とかの冷静な判断ができようか。あるのは戸惑いのみだ。
そして人は、こういう状況に陥ったとき、大抵こう言うのである。
「わかった。わかったから」
ここにおいて、マギーの母性を感じられると共に、横山健の幾つになっても自分の気持ちに正直であるという少年性が感じられる。女はどれだけ若くても母性を求められ、男はどれだけ年を重ねようと子どものように振る舞ってしまうのだ。
こう考えると、なんだか微笑ましい話に聞こえそうだが、惜しむらくは、これが不倫であるということ。台無しだ! 横山健の告白風に言えば「台無し~!」である。
もはやIKKOみたいになってしまったが、パンクもオネエも「固定観念に反抗する」という意味では、通ずるところがあるのかもしれない。
まあ、実際のところ不倫であるから世間は騒いでいるわけで、しかもマギー側は釈明することもなく芸能活動を続けており、ネットなどで非難が集中しているようである。
しかし、非難をしている特に男性陣に問いたいのだが「君は、マギーのグラビアがなくなってもいいのか?」という話である。「君は、小宇宙を感じたことがあるか?」ぐらいのテンションで。あればあったで見るでしょうよと。
言っちゃあなんだが、横山健には妻子がいるわけである。ここまで公になったら、この不倫もそう長くは続かないだろう。
ひょっとすると、彼女は戻ってくるかもしれないのだ。ぼくたちのところに。その時のことを考えて、いい顔しておきたいじゃないか。さんざん叩いていたASKAが、不起訴になっちゃった『ミヤネ屋』みたいなことにはなりたくないじゃないか。
人の過ちをとやかく言うより、恋に臆病になっている未婚の中年男性などは、横山健の純粋さを少しは見習ってみてはどうだろう。一方で既婚者は、自分の気持ちに素直になりすぎると大変なことになるよという戒めとして、今回の件を受け止めてみてはどうだろうか。
でも、マギーだったら不倫もしたくなっちゃうよね。戒め~!
西国分寺哀(にしこくぶんじ・あい)
ベッキーにマギー。「ー」がつくと不倫と縁があるようなので、ニシコクブンジーに改名しようか悩んでいる40代会社員。
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