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【おたぽる】

『FGO』で新たに配信された「新宿のアヴェンジャー」から学ぶ! その人デュラハン? スリーピー?

『FGO』で新たに配信された「新宿のアヴェンジャー」から学ぶ! その人デュラハン? スリーピー?の画像1『Fate/Grand Order』公式サイトより

『Fate/Grand Order』((C)TYPE-MOON / FGO PROJECT)の新たなエピソード「悪性隔絶魔境新宿」にて、「新宿のアヴェンジャー」が新たに登場、サーヴァントとして追加されました。

 さて、新宿のアヴェンジャーの外見ですが、「3mを超す巨大な狼と、それに跨った全身を鎧に包んだ首のない騎士」というもので、狼以外は前回記事でご紹介したアメリカの伝承「スリーピー・ホロウの首なし騎士」そのものです。

『FGO』で新たに配信された「新宿のアヴェンジャー」から学ぶ! その人デュラハン? スリーピー?の画像2<Wikimedia Commonsより。首なし騎士に追われる主人公・イカボット>

 新宿のアヴェンジャー、狼の方はひとまず置いておいて、騎士側の原典は短編小説集『スケッチ・ブック』(ワシントン・アーヴィング著/1820年)に収録されている、アメリカの古い伝承を元にした小説「スリーピー・ホローの伝説」となります。この作品から「人間に襲いかかる、身に鎧をまとった首なしの騎士」というモチーフが生み出され、さらに同小説を原作とした映画『スリーピー・ホロウ』(1999年)などで「鎧の上にマントを羽織り馬に乗った、首なしの騎士が人を襲う」という姿が映像化されたことにより、その外見が広く知られることとなりました。

 ところで、新宿のアヴェンジャーとその元ネタを確認した時に、ふと疑問に思ったことがあります。「スリーピー・ホロウの首なし騎士」は、“首がない”という特徴的な外見から、同様に首のない妖精「デュラハン」と混同されがち、というよりは今やほぼ同一視されている、としても過言ではない存在です。

 昨今の創作作品における「首なしの怪物」をモチーフとしたキャラクターは、首なしの鎧を着た騎士「スリーピー・ホロウ型」と、首なしの頭部が別にある妖精「デュラハン型」、果たしてどちらのタイプが多いのでしょうか。

 ここで一旦説明を挟みます。デュラハンとは、イギリスの西にある島国アイルランドに伝承の残る「首のない人間女性(男性とする伝承もある)の姿をした妖精」で、役目は「人間に死を予告する」ことです。デュラハンは首なし馬に乗るか、あるいは4頭の首なし馬に引かせた馬車に乗ってどこからともなく現れ、誰かの家の前に止まります。これが死の宣告であり、その家からは近いうちに死者が出るのです。外見のバリエーションとしては「手に自分の首を持って現れる」というものもあります。

 簡単に分類すると「首なしの騎士」がスリーピー・ホロウで、「頭部を手に持つ首なしの人間」がデュラハンとなります。

 話を戻しましょう。今回は、比較的最近の作品に登場する「首のないことが特徴」というキャラクターを「スリーピー型」「デュラハン型」と分けて、どちらの属性を持っているのか分類しまとめました。

 ただし、あくまでも筆者が知っている限りでの紹介となります。キャラクターや作品に抜けなどありましても他意はございませんので、その点はご容赦下さい。

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