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週刊誌スクープ大賞

「週刊文春はスクープを忘れたか」元・名物編集長が“いただけない”週刊誌に喝!

 三越伊勢丹HDの大西社長解任劇は、三越派によるクーデターだという見方が多いようだ。文春によると、社内では大西社長の経営手腕を批判する怪文書が飛び交っていたという。「実績のない社長のマスコミへのスタンドプレーと馬鹿な甘すぎる新規事業の乱発はほとんど大失敗」労組からの反発も強く、業績悪化などの責任をすべて大西社長におっかぶせて、石塚邦雄会長が詰め腹を切らせたという。

 しかし、誰がやってもデパート経営は難しい。百貨店で見て、試着して、家に帰ってネット通販で買うというライフスタイルが若者の主流である。この流れを断ち切るような斬新な発想が出てくるか、または自らネット通販に殴り込み、ネットの世界に革命を起こすか。新社長にはその気概や決断力が望まれるが、テレビで見る新社長は若いが頼りなさそうである。心配だ。

 今週のフライデーには取り上げるような記事がない。仕方ないので46年ぶりに来日したサウジ国王についての記事「サウジ特需がなかったワケ」というのでも紹介しよう。

 随行員1,000人以上で、サルマン国王(81)は本国から持ってきたエスカレーターで特別機から降りてきた。ハイヤーは400台以上を予約し、ホテルは帝国ホテル500室以外に超高級ホテルを押さえたという。これまでサウジ王室は、13年にパリのディズニーランドを3日間貸し切りしたり、15年にはフランスのコートダジュールのビーチを3週間、6,800億円で借りたそうだ。

 だが今回は、爆買いはなく、当てにしていた店もメディアも肩透かしにあったという。まあ、国王もお年だし、原油価格が大幅に下落した影響で、14年から財政赤字に陥っているというから仕方ないだろうが、一番ガッカリしたのは安倍首相ではないか。

 わが家には、もうすぐ17歳になる老犬がいる。Moeというメス犬だ。体の衰えと認知症があるようだが、顔だけ見ているとなかなかの美形である。今流でいうと「美熟女」というところか。ヨタヨタしてはいるが食欲は旺盛で、私が食事をしていると、横に来て「何かくれ」と吠え続ける。目も鼻もバカになってきているから、手で何かあげようとすると、気を付けないと噛まれる。私も2度、カミさんも2度、娘は3度噛まれている。そのたびに医者へ行って注射を打ってもらうのだ。体重は8キロの中型犬だから、こちらが気を付けていればいいのだが、ゴールデンレトリバーのような大型犬に噛まれたら大変だろう。

 3月9日の夕刻、東京・八王子で、生後10カ月の女児が、祖父母が飼っていたゴールデンレトリバーに頭を噛まれて死亡するという事件が起きた。新潮によれば、その家では4匹のレトリバーを飼っていたという。この事件は愛犬家の間で衝撃が走ったそうだ。なぜなら、この犬は「飼いやすい犬」として知られ、性格は「従順で利口で優しく友好的」なことで知られているからだ。

 確かにレトリバーは盲導犬や高齢者などと触れ合うセラピー犬として知られる。ではなぜ今回、こうした悲劇が起こったのか。

「本来は感情をコントロールできる犬でも、突発的に攻撃衝動を得る状態というのがある。これは条件が揃えば、どんな犬でも程度の差こそあれ、起こる可能性があるのです」(野村動物病院の野村道之院長)

 赤ちゃんは二足歩行ではなく、四足でハイハイしたりし、時々奇声を上げたりするから、怖がったのではないかという見方があるようだ。そうさせないためには、事前に子どもの匂いのついたタオルなどの匂いをかがせる「準備」や、万が一のことを考えてケージの中に入れておくことが必要だという。いくらかわいい犬でも、一瞬野生に戻ったような瞬間がある。気をつけねば。

 さて、大学入試もほぼ終わった。悲喜交々。私のオフィスは早稲田大学の前だから、入試のときは人の海ができる。毎年新入生は1万人程度はいる。さすがに東大はそこまではいない。新潮によると、17年度の一般入試の募集人数は2,960人。推薦合格者と合わせて3,000人強が合格者の総数だそうである。

 だが、予備校が発表する「わが予備校の東大合格者数」は、毎年、合格者数を大幅に上回る。16年で見ると、駿台予備校1,479名、河合塾1,139名、Z会1,137名、東進742名など、知られている予備校を合算すると、ゆうに5,000名は超えるという。いつもいわれることだが、どこの塾でも合格者を多くしたいがために、1回きりでも、短期の講習を受けただけでも数に入れてしまうから、まあ、半分と見ておいたほうがいいのではないだろうか。

 その東大の中でもエリートとされてきた東大法学部に異変が起きていると、AERAが報じている。日本の文系学部では最難関の東大教養学部(前期)文科一類(文I)に入学した学生の多くは、3年次になると法学部を「進学」先としてきた。

 だがこのところ様変わりし、法学部以外の学部を志望する学生が08年度の19人から、17年度は76人と4倍に膨れ上がっているという。これには官僚の地位の低下、弁護士という職業への魅力が薄くなってきている、検事も同様という地盤沈下があるのだろう。金融や外資系、ベンチャーなどへの志向が多くなってきているようだ。

 今は、よほどの変わり者か親の選挙区を丸ごと引き継がない限り、政治家などになる人間は少ない。官僚も、メディアで「悪徳の権化」のように批判される。AERAでは弁護士で好きなプロレスでレスラーとして活躍している法学部卒の人間などを紹介しているが、私の後輩でも、マンガがどうしてもやりたくて講談社へ入ったというのが何人かいる。

 東大に入っただけで燃え尽きてしまうより、東大というブランドを精一杯使って、好きなことをやる人間がもっと出てきてほしいと、私などは思うがね。

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