日刊サイゾー トップ > その他  > 『けものフレンズ』たつき監督インタビュー
【おたぽる】

アニメを作るのが得意なフレンズ、たつき監督に『けものフレンズ』の“すごーい!”ところを聞いてみた!!

―― 放送直後からTwitterなどで指摘しているファンもいたようです。

たつき 思ったより(視聴者の)分母が大きかったですし、情報の伝達も早かったですよね。もうちょっと連鎖に一話ちょいくらいかかるかなと思っていたんですけど、たぶん一日未満ぐらいでバババババっと何か起きていたなと。

―― 2話のエンディング、続けてそういったハイライトなどの細かい演出で、「ただ子ども向けアニメじゃないぞ」と、アニメファンが一斉に気づきましたよね。その後も物語が進む中で、少しずつ「ジャパリパーク」の秘密が明かされていくストーリー展開がすごくおもしろいです。『けものフレンズ』のストーリーは、どのように構築されたんでしょうか?

たつき イベントでも少し触れましたが、まず大まかなストーリーがあって、そこから舞台となる各“ちほー”を決め、そこから“ちほー”に住むフレンズ=登場キャラクターを決めていく、という過程で固めていきました。

 もともとアニメ制作のほうはお仕事……アニメーション技能、CG技術でやらせてもらっていて、趣味としてアニメ全体のお話まわりからの制作をやっているという感じで、それぞれやっている感覚だったんですけど、その延長線上、ミックスしているような感じで『けものフレンズ』はやっているかもしれないです。

 作り方は普通のアニメ作品とほぼ変わらないと思います。ただ、その工程が普通のアニメより、前後に少し無駄に余分をもっていたり、話数を縦になるべくたくさん持つことで、お話の中での連携やこぼし(エピソードを次話以降に持ち込む)を意識している部分が多いかもしれませんね、他作との差分をということであれば。

1703_kemono08.jpg2人の出会い。物語の軸にはブレがなくとも、2人は結構成長しましたよね

―― お話の縦軸をより意識している、ということですね。たしかに『けものフレンズ』は、7話までだったら「図書館へ行く」、8話以降であれば「港に行く」という縦軸がブレていません。またストーリーに加えて、舞台とキャラクターたちも魅力的だなと思います。

たつき 物語の軸はありますね。あとはその中でも「キャラ先論」「話先論」があると思うんです。そこをまったく同じパーセンテージか、行き来をすごく増やして、キャラ優先なのか、お話優先なのか、わからないレベルでその2つが有機接合できるといいなと考えていました。

『けものフレンズ』はキャラも魅力的なデザインの子がたくさんおりましたから、キャラクター作りもぐいぐいできましたし、TVアニメで作ろうとしていたお話の下地みたいなところとも相性が合って、よかったなという感じですね(笑)。

12345
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真