日刊サイゾー トップ > その他  > モノブライト出口博之の特撮自由帳(10)『ウルトラマンジード』と“親子”
【おたぽる】

新作ウルトラマン『ウルトラマンジード』放送直前! 特撮における“親子関係”とは

 その証拠に平成シリーズで登場するゴジラジュニアは、登場回数を重ねるたびに姿と名称を変え、最終的に「新しいゴジラ」に成長する過程が描かれています。厳密に言うとゴジラジュニアはゴジラの息子ではなく、あくまで「同種族」の個体ですが、先代ゴジラが死亡し、そのエネルギーを受け継ぎジュニアがゴジラに変貌していく様は、親の名前を襲名する儀式とも見えます。
 ゴジラシリーズは破壊と戦いだけではなく、広い意味で親子の物語も内包されているのです。この懐の広さが「怪獣映画の金字塔」と評される一つの要因となっているのです。

1706_degu01.jpg「魔法戦隊マジレンジャー VOL.1」

・対照的な家族の描かれ方
 圧倒的な登場人物の多さを誇る『スーパー戦隊』シリーズでは、さすがに多作だけあり家族戦隊や兄弟戦隊といった血縁関係があるヒーローが多く存在します。戦隊がひと家族の『魔法戦隊マジレンジャー』(05~06年)では、追加戦士が娘(小津麗/マジブルー)と結婚するなど、大家族ものの様相を呈しています。明るく楽しいを基本的な方向性とするスーパー戦隊シリーズにおいて家族や兄弟などの血縁関係は、登場人物の関係性の説明を簡略化した上でギャグからシリアスまで幅広い作劇を可能にします。

 一方で『仮面ライダー』シリーズでは、血縁関係のヒーローはほとんど見られません。親や兄弟は登場しますがそれはあくまでサブ的な立ち位置であって、親子変身や兄弟変身は数えるほどしかありません。『仮面ライダー』は苦悩や悲哀を持ったヒーローの代名詞であることから、シリーズにおいて親兄弟など血縁関係の描かれ方は、おしなべて「過酷な運命」や「凄惨な結末」になることが多いです。兄弟間、親子間でのバトルはあまりの過酷さに直視できない場面もありますが、逆に言うとそこが魅力にもなっているのです。

 いかがだったでしょうか?
 ヒーローの血縁関係について色々と思いを巡らせましたが。何はともあれ『ウルトラマンジード』に期待大! 一体どんな親子の物語が見られるのか。ベリアル親子と言うことで、壮大な親子ゲンカとかになりそうだなー。
 他にも兄弟ヒーロー、親子ヒーローは存在するので、『ウルトラマンジード』の予習として見返してみるのも良いのではないでしょうか。

■モノブライト公式サイト
http://www.monobright.jp/

■「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」出演決定
日時:8月5日(土)・6日(日)・11日(金・祝)・12日(日)
会場:国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4)
オフィシャルHP :http://rijfes.jp/
※モノブライトの出演は8月6日(日)

■オワリカラ会場限定シングルリリースツアー「ベルトコンベアー時代」主演決定
日時:8月24日(木)
会場:名古屋 ell.SIZE
オワリカラ公式サイト http://www.owarikara.com

最終更新:2017/06/04 07:15
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