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「ブレーク芸人」大量輩出中のTBSラジオ『ラフターナイト』──その“選球眼”の秘密を聞いた!

――以前に一度観覧に行ったときは、かなり年齢層が幅広くて、普段若手芸人のライブで見かける客層とはちょっと違うな、と驚きました。

越崎 10代の学生もいるし、年配の方もいますね。アンケートを読むと、「初めて生でお笑いを観た」という人も結構多いです。慣れていない人からすれば、ライブハウスは行きづらいのかもしれません。ラジオの観覧という形であれば来やすいですよね。

――確かに、高校生がいきなり新宿バティオス(歌舞伎町のライブハウス。よく若手芸人のライブが行われている)に行くのはハードルが高いですもんね。「さすがにこのネタはNG」という線引きは設けているんですか?

越崎 テレビに比べたら相当ユルいと思いますよ。『ラフターナイト』でやったネタを、テレビのオーディションに持っていったらすごく変えられた、という話も芸人さんからよく聞きます。ただ、「ラジオで聴いてわかるように工夫してほしい」というのは事前に伝えていますね。どれだけ面白くても、何が起こっているのかわからないネタは、聴いている人にとってすごくストレスなので。

――芸人さん側にとっても、自由度が高いのでやりやすそうですね。

越崎 今いちばんスッと出やすい番組だと思ってると思いますよ。テレビだと、ディレクターや作家さんの前でネタ見せをして、後日連絡来なくて落ちて……みたいなのを繰り返しますけど、オンエアになるかは別として『ラフターナイト』は収録にはすぐ出られますから。お笑いライブの関係者の人から「芸人さんたち、楽屋でラフターナイトの話をよくしてますよ」と言われたことがあります。結構力を入れてくれてるんだなぁ、と思えてうれしいですね。それと、TBS局内で収録しているので、普段お客さんが10人くらいのライブハウスに出ている人からすると、すごい気合いが入るそうです。「やっと地上に出てきた感じがします」と。

――ネタ以外の部分で、番組を作る上でこだわっているところはありますか?

越崎 オンエアには乗らない部分ですが、収録では5組ずつにブロックを分けてネタを披露してもらっていて、その後に5組そろっての告知のコーナーがあるんです。そこを楽しみに来てくれるお客さんも多いし、実際かなりこだわって5組の組み合わせを考えてますね。もちろんコント・漫才・ピン芸とネタの種類のバランスもあるんですが、芸人さんがどういう人なのかわかるように出てもらいたくて。台本もないし事前の打ち合わせもないので、出たとこ勝負ではあるんですが、「このコンビは今は別の事務所だけどNSC(吉本の養成所)通ってたのか。じゃあこの人と同期同士で一緒にしてみよう」とか「この人たち、見た目が似てるな」とか「ツイッターフォローしあってるから実は仲良いのかな」とか、なるべく盛り上がるように設定しています。小森園ひろしさんと、ピーマンズスタンダードの南川さんが高校の同級生だったって情報見つけて組み合わせてみたり、鬼越トマホークの坂井さんとルシファー吉岡さんのスキンヘッド2人で出してみる、とかそれぐらいなんですけど(笑)。

――「◯◯と△△が実は昔から知り合い」とか、養成所時代の同期・先輩・後輩関係をチェックするのもお笑いファンは好きですよね。

越崎 初めての人にも楽しんでもらいたいのはもちろんですが、お笑いファンにも刺さるように作りたいですからね。「この組み合わせが観られるんだ!」って思ってほしい。

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