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下降線たどる山崎賢人がTBS日曜劇場『陸王』に2番手で出演! “硬派”の役どころを演じ切れるのか?

rikuou0810.JPGTBS公式サイトより

 若手俳優・山崎賢人が、10月期のTBS日曜劇場『陸王』に出演することがわかった。役どころは、主人公となる老舗足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一(役所広司)の長男・大地役。そのほかのキャストは未発表ながら、原作からして、山崎は2番手の重要な役回りになりそうだ。

 山崎といえば、15年前期のNHK連続テレビ小説『まれ』にて、主人公・希(土屋太鳳)の同級生で、後に夫となる紺谷圭太役を演じ、ブレーク。放送直後の12月に公開された映画『orange-オレンジ-』では再び土屋とコンビを組み、32億5,000万円の興行収入を挙げるヒットとなった。

 ところが、その後主演した映画『オオカミ少女と黒王子』『一週間フレンズ。』は、いずれも大コケ。今年8月4日に公開された『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』も、初週の週末観客動員数は11万7,000人、興収1億6,600万円で、ランキング初登場5位(興行通信社の調べ)と低調なスタートに終わった。

 一方、テレビドラマでは、昨年7月期のフジ月9『好きな人がいること』(桐谷美玲主演)に準主役で出演したが、平均8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と爆死。「無愛想なオレ様」的な役どころだったこともあり、視聴者の性別に関らず、多くのアンチを作ってしまった。

 早くも一部では“賞味期限切れ”とも揶揄されてしまっている山崎だが、連ドラ出演自体が『好きな人がいること』以来、1年3カ月ぶりとなり、お茶の間の視聴者にとっては“忘れ去られつつある俳優”であることは確か。

『陸王』は、今やすっかりヒットドラマメーカーとなった池井戸潤氏の作品で、脚本は八津弘幸氏、演出は福澤克雄氏、プロデューサーは伊與田英徳氏。これは、日曜劇場枠で放送された『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』と、まったく同じ布陣。それらのドラマは、いずれも大ヒットを飛ばしており、同局の『陸王』への期待は大きい。逆をいえば、絶対にコケられない作品なのだ。

『陸王』は、『半沢直樹』や『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』と同様、“硬派”のビジネスドラマで、主たる視聴者層はドラマ通の中高年男性になるだろう。当然、山崎が今までやってきたような“胸キュン”モノとはまるで違うだけに、“演技力”が問われることになる。その意味で、今作は山崎にとっては正念場になりそうだ。

 この先、『斉木楠雄のΨ(サイ)難』『氷菓』『羊と鋼の森』と主演映画がめじろ押しの山崎だけに、『陸王』でなんとか評価を高めたいところ。くれぐれも、、主演の役所の足を引っ張らないようにしてもらいたいものだ。
(文=田中七男)

最終更新:2017/08/10 23:00
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