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 >   > 「JKビジネス」を嘆くGACKTの狭すぎる視野
【wezzy】

「JKビジネス」をする「若い女子」を責め、現代社会を嘆くGACKTの狭すぎる視野

 ミュージシャンのGACKT(44)が、8月16日に更新したブログの中で、日本の「JKビジネス」に対する嘆きを長々と綴っている。

 ブログによると、どうやらマレーシア・クアラルンプール(以下、KL)に滞在していたGACKTは、仕事の打ち合わせのため急遽フィリピンに発つこととなったのだが、その際KLの空港で見かけた若い女性がサンローランのバッグを持っていて、不快感を覚えたそうだ。

「最近、若い子の身の丈に合っていないブランド志向に気分が悪い」

「『一体どうやったらそんな300万もするバッグを自分で買えるか?』と声を大にして言いたい。まったく身の丈に合っていないバッグを20代前半の子達が、持ち歩いているのを見かけるとその子達の稼ぎ方に疑問を覚える」

 そう言及し、GACKTは話を日本のJKビジネス問題に結びつけていく。なかなかの熱の入れようなのだが、彼のJKビジネスに対する見方・考え方が、90年代の援助交際ブームでフリーズしたかのごとく偏見に満ちていることに驚きを禁じ得ない。続けて引用する。

「考えただけで恐ろしい。JKビジネスがどうのこうの…とよくニュースでは見かけるが、実際に今の日本は想像以上の売りビジネスが横行している。売れないアイドル・グラドル・モデルの子達も一見、普通の大学生・社会人に見える子達もこういった仕事をやってる子が少なくない」

「ブランド志向がここまで強い国も珍しい。ブランド品を買うのがダメだとは思わないが、自分の身の丈に合っていない買い物をするために売春などを平気でしてしまうおかしな感覚に慣れている子が多すぎる。いや、そもそも売春などとは思っていないのだろう。デートをして小遣いを貰うという軽いイメージなのだろう」

 GACKTが考える、“自分の身の丈に合っていない買い物をするために売春などを平気でしてしまうおかしな感覚に慣れている子”や“デートをして小遣いを貰うという軽いイメージ”は、いかにも90年代盛んに報じられた“援助交際に手を出す女子高生”そのままだ。こう断定するということは、GACKTの周囲には、安易にJKのJKビジネス・売りビジネスに手を出すような“売れないアイドル・グラドル・モデルの子達”“、普通の大学生・社会人に見える子達”が相当数いるというのだろうか。

「日本では生活ができないから身売りをするのではなく、高価なブランド品を買うために、贅沢な生活をするためにウリに走る。もしくは普通に仕事をするのは面倒臭いからするのか?どちらにせよ世も末だ…」

「世の中の女性たちにはもっと自分を大切にしてもらいたい。確かに【若いうちにしかできないこと】はたくさんある。だがその解釈を履き違えてなんでもやっていいわけではない。そういった生活や行為のためにやっていることが、いわゆる【落ちる】という解釈になってない感覚そのものに根本的な問題があるのだろうか…」

「これを仲間に話すと、『まあ、しょうがないよね。最近の子って…』と軽い回答で終わる。なんだかな…という思いがこみ上げるが、これも時代の流れなのだろう…か…。何かがおかしいと思ってしまう自分が浮いてしょうがない。あ~~~ぁ…」

 なぜ、若い女性が「JKビジネス」に関わるのか? なぜ「JKビジネス」が成り立つのか? その理由をGACKTは、“高価なブランド品を買うため”“贅沢な生活をするため”“普通に仕事をするのは面倒臭いから”“(若いうちにしかできないことの)解釈を履き違えて”など、すべて若い女性側に問題があると考えているらしい。

 GACKTが苦言を呈する対象はあくまで<JKビジネスに手を出す若い女性>であり、<JKビジネスというサービスを発案・実施する大人>や、<金を払ってJKビジネスのサービスを受ける大人>を戒める姿勢は微塵も感じられない。長文で熱く語ってはいるが、<JKビジネスに手を出す若い女性>の背景に何があるのかを真剣に考えている様子も窺えない。

 では、JKビジネスや売春に手を出すのは、GACKTが考えるような贅沢や快楽を求めている女性ばかりなのだろうか。

 8月18・19日開催の「私たちは『買われた』展 in Okinawa」(沖縄県宜野湾市の「男女共同参画支援センターふくふく」で開催)では、過去に“売春せざるを得なかった”少女たちによる文章や写真が展示されている。

▼展示、少女の救いに 宜野湾で「私たちは『買われた』展」(琉球新報)

▼性暴力の実態知って 中高生の声届ける 18、19日に「私たちは『買われた』展」(琉球新報)

 この企画を主催しているのは、困難な状況にある少女を支援する団体「Colabo(コラボ)」と、性暴力被害者を支援する団体「Tsubomi」(つぼみ)。いずれも東京都を拠点に活動する団体だが、「私たちは『買われた』展」は、当事者の実態を知ってもらうことを目的に、全国数か所で行われている。

 「Colabo」の代表を務める仁藤夢乃さんは、児童買売春の背景に貧困や虐待や暴力などの問題が潜んでいることに目を向けてほしいと訴えてきた。また、実行委員長の上野さやかさんは、琉球新報のインタビューで「買う人を変えるのは難しいが、周囲の人たちが現実を知って変われば買う側にも影響する」「性被害には事実を知らないままイメージで語る“神話”が多い。実態や背景を知る機会にしたい。子どもたちには、力になりたいと動く大人がいることを知り、つながってほしい」と話している。

 JKビジネスについてGACKTが問題視しているのは、商品となる子供だけだ。彼も44歳の大人として、JKビジネスを仕組み、買う側の大人が存在していることを知らないわけではあるまい。どうかそちらに目を向ける視野の広さを持ってほしい。


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