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国民の愛人を巨乳探偵が追い、元・連ドラ女王が脇見せ! 熟女のフェロモン渋滞も山場なし!『ハロー張りネズミ』第7話

 一晩経って頭を冷やした五郎は、蘭子に詫びて仲直りをし、健太を七菜子の地元へと連れて行きます。そして、ネギ畑の真ん中で2人の恋が成就するのを車の中で見守っているうちに感極まって、自分も蘭子に愛の告白。車内の恋も成就したところで今回は終了となりました。

 さて、感想。今回は“国民の愛人”こと橋本マナミを、いつにも増して巨乳が際立つ服を着た深田恭子が尾行し、かつての連ドラ女王・山口智子がノースリーブのシャツで脇見せと、熟女のフェロモンが渋滞を起こした回となりました。

 3人のファンであれば、ビジュアルだけで楽しめた回となったかもしれません。しかし、筆者はいずれのファンでもないので、“美女と野獣”ものにありがちななんの捻りもない展開に、正直退屈してしまいました。最後、七菜子に告白するシーンで健太が熱烈な演技をかましていましたが、ただただクドく、暑苦しい演技だという印象しか受けませんでした。

 今回はこれまであまり目立たなかった蘭子のキャラを掘り下げ、五郎と恋仲にさせることでヒロインとしての重要性を高めるための回でもあったようですが、深田は終始キョトン顔を浮かべるだけの演技。完全にお人形状態で、今後もそこから抜け出せないような気がしました。

 第1話で深田が初登場した際には、原作コミックとは違う蘭子像を作ってくれるのではないかと期待したのですが……。とんだ見込み違いだったようですね。これだったら、原作通り蘭子役にはスレンダーでクールビューティー系の女優をキャスティングし、深田は今回の橋本の役を演じればよかったのでは、とも思ってしまいます。

 それと、今回の放送で気になったのは、蘭子が七菜子に直接会って素性調査していることを打ち明けたシーン。こんな探偵、ありえなくないですか? 依頼主の名前は守秘義務を理由に明かしませんでしたが、これに「変な探偵さん」と笑って納得してしまう七菜子もおかしい。こういうのをご都合主義な展開というのではないでしょうか。

 さて、次回は五郎の同僚・木暮久作(森田剛)がメインの人情ものということで、今回は失敗した脇役のキャラ立ち成功なるか注目したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2017/09/01 17:00
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