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業界激震! 彫師の“医師法違反”逮捕例が続出中……海外ライセンス保持デザイナー「免許制があるべき」

「医師免許ではなく彫師の免許を作ればいいと思う」と前出デザイナーは語るが、入れ墨そのものへの風当たりは根強く、入れ墨がらみの事件が起こるたびに逆風は増す。世間を震撼させたのは9月、入れ墨の愛好家のカナダ人モデル女性が、眼球の白目に入れ墨をしようとして施術に失敗。紫色の涙が流れて視力が失われ、失明の危機にある話だ。

 目を背けたくなるような画像とともにネット上で伝えられ、女性は醜くなってしまった顔を公開しながら「ストレスで円形脱毛症になって体重も落ち、外に出られなくなった。鬱状態で自殺未遂もした」と話した。

 白目の部分を赤や青、紫に変える眼球タトゥーはアメリカや海外の一部で流行。専用の注射器を使ってインクを注入するものだが、眼球への危険性が高いため、アメリカ検眼協会などの組織が強く非難をしている。ネット上ではこんな声も飛び交った。

「タトゥーはアートだけど人体に施す以上、安全が保障されるべき。医学的知識ゼロの彫師にやってもらうのは実は怖いことなのかも」(イギリス人)

「子どものくせに入れ墨をしたり、目に入れたりする奴らはバカだけど、施術する方にも責任がある。法律で何か基準が必要だ」(オーストラリア人)

 日本で「入れ墨に医師免許」の話には、世界の入れ墨愛好家たちから否定的な見方もあったのだが、海外でも入れ墨による事故、事件があると「免許制」への理解も増えているのだ。

 日本では昔に比べ入れ墨への抵抗感が薄れ、若者を中心に流行しつつあるが、後になって後悔して「入れ墨を除去したい」という人々も急増。その意味では、未成年でもおかまいなしに入れ墨をしてしまう無免許彫師を野放しにできない面はある。

 前出デザイナーは「ボディアートはエスカレートする傾向もある。カラーコンタクトレンズで満足できず、眼球に傷をつけてまで見た目を変えるのもその一例。そのリスクを考えると免許の必要性は無視できない」と話している。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/10/17 17:00
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