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強敵『ミヤネ屋』をついに撃破!『ゴゴスマ』司会・石井亮次アナの努力と憂鬱

強敵『ミヤネ屋』をついに撃破!『ゴゴスマ』司会・石井亮次アナの努力と憂鬱の画像1CBCアナウンサー公式サイト「CBC Announcer’s」より

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回は、名古屋に本社を置くCBCテレビのアナウンサー・石井亮次を取り上げる。10月4日、彼が司会を務めるTBSお昼のワイドショー『ゴゴスマ ~GOGO Smile!~』が、裏の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の視聴率を初めて上回り、トップに躍り出たのだ。

 この日の『ミヤネ屋』が4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)であるのに対し、『ゴゴスマ』は5.4%と僅差で勝利! 打倒『ミヤネ屋』を掲げてきた同番組にとっては、まさしく悲願だったであろう。

 2013年から愛知・岐阜・三重の東海3県で放送されてきた『ゴゴスマ』が関東でオンエアされるようになったのは、15年4月。それまで長らく再放送枠だった昼2時過ぎからの強化策として、TBSが系列局の番組を「逆ネット」したのだ。しかし、これまでも東京キー局がローカル番組を購入し、やっぱり視聴率が良くないからと契約を打ち切る例は数知れず、今回もその二の舞いになるのではと危惧された。

 仮にそうなっても、系列局に拒否する権限はない。苛烈を極める昼の荒波にもまれ、案の定、当初の『ゴゴスマ』は暗澹たる数字が続いた。手元に16年2月16日の視聴率データがあるが、『ミヤネ屋』が9.4%に対して『ゴゴスマ』は2.2%……。番組名の由来である「午後から笑顔」、そんな余裕のあることも言っていられない状態であったに違いない。

 従来、ダイソーの便利グッズや子どもの部屋の収納術などを紹介し、昼間から生電話相談を行うような奥様向け番組だった『ゴゴスマ』が、政治を積極的に扱うようになってきたのは、去年4月。東京都・舛添要一前都知事の問題を連日取り上げるようになってから、数字が上向き始めた。もちろん関東中心の情報にシフト。最高視聴率が更新されるたびに、スタッフからの差し入れも豪勢になっていったと聞く。

 さてこうして『ミヤネ屋』に勝利したのは、番組スタッフの尽力もあるが、躍進の一端は、やはり石井アナの努力もあるだろう。東大阪出身でバリバリの関西弁使いだが、それを一切封印し、スマートさを売りにした。さらに『ミヤネ屋』『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)を連日録画して研究。出演者イジリは宮根誠司から盗み、政治へのまなざしは羽鳥慎一から学び、1つの事象を連日にわたってグリグリ掘るしつこさは『直撃LIVE グッディ!』を参考にしているのかもしれない。

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