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6度引退→復帰の大仁田厚に聞く「今度こそ本当に引退?」さらに、政治と地方とアントニオ猪木──

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――大仁田さんは元参院議員でもありますが、今でも政治には興味を持たれているんですよね?

大仁田 関心はあります。やっぱり地方の活性化をすべきだと思うんです。東京中心の世の中で、すべてが東京に集まる中、地方はどんどん過疎化して、空き家問題もある。高齢化、少子化の問題もある。地方の財源の問題もある。最近はよく「タバコは吸うな」って言いますけど、たばこ税の多くは地方税ですよ。規制に入ると、地方の財源はどんどんなくなっていく。地方は官僚や有力な国会議員に頭を下げて、補助金をもらう状態。地方がどんどん疲弊していく中で、地方革命が起きないかな? 誰か地方から声を上げないかな? って思ってます。希望の党、立憲民主党もいいけど、誰か地方党とかいって名乗り上げる人はいないのかと思う。沖縄県みたいに、政府に反発すると、補助金も削られて、締め付けられて財源がなくなっていく。予算で地方をいじめるわけですよ。

――国政より、地方自治に興味があるわけですか?

大仁田 そうだね。地方にはその地方の特色があって、地方新聞があるんです。たとえば群馬に上毛新聞、栃木に下野新聞というのがあって、シェアが80パーセントくらいある。この間、佐賀新聞の社長とお会いしたんですが、ここも80パーセントくらいのシェアを持っている。共同通信とか大きなところと提携は結んでいるんだろうけど、地方新聞が立ち上がるべきじゃないかと思うんですよ。「地方のことを考えろ!」って。地方が立ち上がらなければ、日本の国はダメ。

――自民党の石破茂さん(衆院議員)なんかはどうですか?

大仁田 ボクは好きですよ。地方の人が陳情に行っても、流す人がいるんだけど、あの人は幹事長時代、陳情に来ると、ちゃんと話を聞いていたって、国会議員仲間から聞きましたね。鈴木宗男さん(元衆院議員)なんか、陳情に来ると、その場で官僚に連絡して、その場で話を決めたっていう伝説がある。そういう地方のためになる人が必要だと思う。

――今回の衆院選(22日投開票)は、どう見られていますか?

大仁田 どこが野党だかわからない。本当の野党は共産党と社民党くらいだろ。リベラルという意味は非常に難しいけど、大衆主義的な傾向があって、はき違えがある。共産党の理想論は聞いてたら素晴らしいけど、その予算はどうするの? 理想ではメシ食えないよ。ボクはもう自民党員じゃないし、好きな人を応援したいと思います。党ではなく、人で選ぶべきだと思う。「地方のために、何をしてくれるんだ!」って、議長の胸ぐらをつかむぐらいの気持ちを持った人が出るべき。「てめぇー、なめんなよ!」というくらいの国会議員がいてもいいじゃない。自国は自国で守らないといけないし、日本という国の存在感を高めないといけない。それができる人を首相にして、全責任を負わせないと……。選挙権も18歳からになったわけだし、投票率が100パーセントになれば、日本の国は変わりますよ。建設関係の人たちとかが自民党を勝たせようとしたりするけど、日本がどういう方向を向くかを国民も考えないと……。第2次安倍(晋三)政権になって、5年近くになるけど、お灸を据えないといけない。野党にがんばってもらいたいけど、選択肢がなかなかないな。

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