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トランプのシワだらけのブリオーニには意味がある? デーブ・スペクターが語る権力掌握のためのスーツ論

 政治家たちはイメージ戦略のため上等なスーツに身を包み、自らの威厳と力強さをアピールするが、超大国アメリカには“パワードレッシング”という言葉があるぐらい、ファッションをある種の武器として捉えている。しかし、「政治家が威圧のためにスーツを着る時代は終わった」と語るのは、自身もスーツには並々ならぬこだわりを持つ、コメンテーターのデーブ・スペクター氏。それでは現代の権力者たちのパワードレッシングとは?

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「パワードレッシング(power dressing)」というファッション用語をご存じだろうか。「自身のキャリアや有能さをアピールする着こなし」「自分の魅力を引き立てる服装」「着ている服や靴で、自分が相手よりも勝っていると理解させる装い方」などと定義されており、主に政治家やビジネスパーソンのスーツスタイルと深いかかわりを持つという。言葉のニュアンスはわかるが、実際にそれはどういったものなのだろうか? ここでは、芸能界きってのファッション通であり、海外事情の専門家でもあるデーブ・スペクター氏を迎え、アメリカ大統領をはじめとする世界の権力者たちのパワードレッシングやスーツの着こなしから、デーブ自身のスーツに対するこだわりについて語り尽くしてもらおう。

デーブ・スペクター(以下、デーブ) 詳しいよー、このへんの話は!

――頼もしいです。ちなみに今日着られている紺色のスーツは、アメリカ大統領を意識したものでしょうか?

デーブ そうです! 大統領のスーツについての取材ということで着てきました。紺のスーツに、真っ白な無地のシャツ、そして星条旗のラペルピン。今日の僕のネクタイはちょっと違うけどね。本来であれば、ネクタイの色はアメリカ国旗に含まれる赤か青が好ましいです。僕はアメリカ大使館のイベントなんかにもこの格好で行きますよ。

――この「大統領スタイルのパワードレッシング」は、1960年の大統領選におけるテレビ討論会でジョン・F・ケネディが確立したといわれていますよね。リチャード・ニクソン相手に劣勢だったケネディがテレビ映えを意識して、紺のスーツに、真っ白なシャツ、赤いネクタイと、コントラストのはっきりしたファッションで出演し、彼の若々しく力強いイメージを視聴者に植えつけたと。

デーブ 当時のテレビはモノクロでしたから紺色はメリハリが出ますよね。あと、今でも紺のスーツをみんなが着用するのは、演説などでホワイトハウスを背景にすることが多いので、白スーツとか着たら保護色になっちゃうからなんですよ。

――本日のデーブさんの服装を見て思い出したのですが、服飾記者・片瀬平太氏の『スーツの適齢期』(集英社)という本にデーブさんのエピソードが紹介されています。「お笑い芸人と見紛うようなイエローやピンクのスーツを着てくだらないギャグを連発していた彼が、9・11以降はいつもとは違うネイビーのストライプスーツに身を包み、白地のシャツ、真紅のネクタイを合わせることで、アメリカの正義とテロに屈しない強い意志を装いで表現した」と。やはり、意識はされたのでしょうか?

デーブ そりゃ、もちろんトーンは落としましたよね。日本のアナウンサーだって、災害のときとか訃報に備えてみんな黒っぽいスーツを用意してありますから。

――あぁ……そういうことだったんですか。ちなみに、デーブさんは普段どこでスーツを購入されているんですか?

1711_Trump_MG_0084_hosei_230.jpg「本当はカラーシャツやポケットチーフ、カフスにもっと気を遣いたいけど、朝が早すぎて時間がないので極力シンプルに、すべてのシャツは白、そしてベーシックなスーツにネクタイで勝負しているんです」

デーブ セレクトショップだと六本木のエストネーションが好きですが、最近はあまり行ってないです。今はほとんどネットですね。だって、男性のサイズってそんなに変わらないでしょ。スーツの良さはフィット感で選ぶけど、もっとうるさく言うならステッチがあるかどうか。つまり手作りかどうかです。着てみるとすぐにわかりますが、手作りのスーツはフィット感もすごく良い。シャツはブルックス・ブラザーズ。もしくは、ラルフ・ローレンのパープルレーベルかブラックレーベル。あと、ネクタイに関しては100%イギリス製です。ブランドで言うならドゥシャンやテッド・ベーカー。デザインがすごく良い。バブル時代はヴェルサーチのケバいやつとか着けていたけどね。

――バブル時代のスーツというと、かなり派手な印象がありますね。

デーブ バブル時代は光沢のあるスーツが好きでした。寿司もツウは光り物が好きでしょ。威圧感を与えるのがパワースーツですから。一番好きだったのは佐藤孝信というデザイナーがプロデュースしたアーストンボラージュというブランド。マイルス・デイヴィスとかが海外から買いに来るぐらい。お店もテーマパークのお城みたいで、すごかったですよ! 今でもたまに着るものがあります。グラスメンズとかKファクトリーもすごく好きでよく着ていたんですけど、一度だけテレビ番組で桂文珍さんとかぶって「オイオイ!」って(笑)。僕は自前の衣装なんだから、そっちが着替えてよと(笑)。でも、かぶるっていうのはやっぱり問題で、大統領選の時期に行われるテレビ討論会でも、服装がかぶらないように、候補者のコーディネーター同士が裏で打ち合わせをしています。また、候補者はテレビにネット、SNSで毎日姿を見られるわけですから、昨日と今日ではっきり区別がつかないと「同じものばかり着ている」と見られちゃう。それを気にしていても、なおかぶっちゃうんですけどね。

――では、現大統領であるドナルド・トランプのファッションについてはどう思いますか? 真紅のパワータイを腰まで垂らして、思いっきりパワードレッシングなわかりやすい自己主張ですが、その一方でズボンはシワだらけです。

デーブ 「ニューヨークの一等地にトランプタワーを建てるような人なのに、どうしてもっとちゃんとした格好をしないのか?」という声は一部の支持者からもあります。トランプタワーから5分も歩けばブルックス・ブラザーズやラルフ・ローレン、ハート・シャフナー&マークスのようなブランド店がゴロゴロあるし、優秀な仕立屋だってすぐに見つかるはずなのに……たぶん、本人がファッションに興味ないんでしょう。いつも同じようなスーツを着ていてバリエーションがないよね。今でこそ腹の出た体形ですけど、昔はそんなことなかったから、やろうと思えばすごいオシャレできたはずなんです。もったいないね。もはや、彼に似合う服はバスローブしかないんじゃないかな(笑)。

――トランプはたまに、ストライプのネクタイも着けますが、デーブさんと一緒に写っているハリボテのように、ストライプが左から右下へと流れる、いわゆる英国式を着けることが多いです。英国式のストライプのネクタイは大学や軍隊の連隊など、自分の帰属先をシグナルする重要な意味合いが含まれているので、ビジネス面で着用することはNGとさえも言われています。つまりトランプは、わざと間違ったネクタイを締めたということですが、これには元不動産王である彼なりの何か意図があるのでしょうか?

デーブ いや、これは本当に何も考えてないと思う……考えごとをしない人ですから。彼はファッションには興味ない、ニューヨークの田舎者ですよ。だって、ブルックリンかブロンクスから来たんでしょう? 言っちゃいけないけど、マンハッタンじゃないから生粋のニューヨーカーとは呼べない。だから、趣味悪いの。

――自分の見せ方には人一倍こだわりそうなのに意外ですね。トランプにはスタイリストとかいないのでしょうか?

デーブ スタイリストは彼の髪の毛を整えるのに忙しいんじゃないですかね。あと、選挙で彼に投票した州って田舎が多いですよね。そして、アメリカの大部分は田舎。服にお金を使うオシャレな人ってニューヨークとかロサンゼルスみたいな都会にしかいないんですよ。田舎ではほんのひと握り。だから、むしろトランプみたいなダボダボなスーツはかえって支持されているんです。

――オシャレでないことが、むしろパワードレッシングとなっているということでしょうか?

デーブ ジョージ・W・ブッシュだって、白々しくオーバーオールを着て「テキサスの田舎者」みたいなキャラを出していましたが、実際は金持ちの坊ちゃんじゃないですか。しかも、スーツはOXXFORDっていうアメリカで一番高い部類に入るブランドを着ていますよ。結局のところ、いわゆるパワースーツと呼ばれるものは、政治家にかかわらず体を鍛えてればね、バラク・オバマみたいにかっこよく見えるものなんですよ。

――ただ、オバマは「私服がダサい」と叩かれたこともありました。

デーブ 彼はもともと弁護士でいわゆる人権派。役員室に入っていくようなクライアントはいないから、オシャレじゃなかったんです。でも、政治家になってからは奥さんのミシェル・オバマの影響もあって気を遣うようになりましたね。

――候補者のバックボーンを知れば、それぞれのファッションによるイメージ戦略がわかると。ほかに歴代大統領で特にパワードレッシングに長けている人はいましたか?

デーブ ケネディはもともと金持ちの坊ちゃんだから、普段着もラルフ・ローレンでかっこいい。あと、ロナルド・レーガンは俳優出身なだけあって、スーツの着こなし方はプロでしたね。ほかの国の首脳だとフランスのエマニュエル・マクロン、カナダのジャスティン・トルドーとか、当然ですけど太ってないということは大事ですよね。習近平はあんなにお金があるくせに、なんだあのブカブカなスーツ! ウラジーミル・プーチンはマッチョだからスーツはちょっとパンパンでも良いんですよ、悪くない。

――トルドー首相は『スター・ウォーズ』のチューバッカ柄の靴下を履いていたことも話題になりましたよね。では、日本の政界はどうでしょうか?

デーブ 永田町で一番オシャレなのは、間違いなく松野頼久さん。彼もエストネーションにしょっちゅう行っているし、オシャレ。さすが坊ちゃん。安倍さんも悪くないけど、麻生さんには負ける。あの人はトーマス・ピンクとか、香港のブランドでオーダーメイドしていますし、帽子もオシャレですね。そしてやっぱり坊ちゃん。自民党の政治家は、神田・神保町あたりにある何代も続いているような仕立屋のオーダーメイドが多いです。アメリカでも歴代大統領たちは「大統領お抱えの仕立屋」と言われたマーティン・グリーンフィールドにオーダーしたりしていますよね。

――昔からアメリカ大統領はブルックス・ブラザーズやラルフ・ローレンなど国産ブランドを愛用していましたが、最近のオバマもトランプもお気に入りのスーツはイタリア製。とりわけカナーリや、ブリオーニを好んで着ているともいわれています。

1711_Trump_mino_230.jpg実はお2人の着ているスーツは同じブランド!?(写真左:Dan Hallman/Invision/AP/アフロ)

デーブ カナーリはかなーり良いですね。でも、個人的にはオーソドックスすぎるとも思います。ブリオーニはおっさんっぽいから、僕はあんまり。あっ、みのもんたさんはブリオーニしか着ないんですよ。マネージャーがブリオーニって書かれた袋をよく抱えていました。みのさんは荻窪のサウナにいそうなおじさん体形だけど、ブリオーニは生地が良くて光沢があるんで見事に着こなしていた。素晴らしいですね。多分、なにかのタイアップだと思いますけど。

――トランプとみのもんたが同じスーツを着ているとは……。そのトランプと戦ったヒラリー・クリントンは、ファッションによるイメージ戦略ということでパンツスーツにこだわりましたよね。

デーブ 彼女は体形が悪いからね。パワードレッシングじゃ体形まではカバーしきれない。そういうのを見ていると、80年代はパワードレッシングに関する本が話題になったからやる人も多かったけど、今のアメリカでパワードレッシングしている人はニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴくらいにしかいないし、いっそ「ファッションを気にしない」という選択肢のある時代なのかもしれないですね。

――政治家のパワードレッシングという概念が、戦略性よりもファッションの一種として再注目されているということですか?

デーブ いや、今はどんなに、ファッションに興味があってもなくても政治家のスーツはほぼ自動的に、僕が着ている紺のスーツ、白いシャツ、無地のネクタイ、というようにアメリカ国旗を思わせるような決まった形しかないです。だから、むしろトランプのようなダサい格好のほうが、印象に残るので良いのかもしれません。なにより、パワードレッシングといっても大統領になった瞬間、パワーはもう十分すぎるほど持ちますからね。

(文/0次郎)
(写真/増永彩子)

1711_03_dave01_150.jpg「今日もデーブ・スベッター2018」(発売元:トライエックス)

デーブ・スペクター
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身。アメリカをはじめとする海外の情報や映像などを日本に紹介。ポイントをおさえた的確なコメント、鋭い批評は多方面から好評を博している。ツイッターのフォロワー数は146万人を突破し、外国人タレントNo.1。来年用のカレンダー「今日もデーブ・スベッター2018」(発売元:トライエックス/価格:1815円)も好評発売中!


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