「童貞は無理!」はわがままなのか? 女性の「セックスはリードしてほしい」願望
性体験のない30歳以上の男女が、“本当のオトナ”になるべく教育されるドラマ『オトナ高校』(テレビ朝日系)。ドラマの中では、童貞と処女たちが「君たちは腐ったチェリー」と喝破されるシーンがあり、ネットでは童貞と処女をバカにしていると批判が集まりました。
――という、ドラマの影響もあってか、先日、ネット掲示板「ガールズちゃんねる」に、「35歳以上の童貞と付き合えますか?」というスレッドが立ちました。スレッド主は、最近紹介で40代男性と知り合ったそうですが、その男性は「年齢=彼女いない歴」かつ「童貞」。ですが、顔も収入も性格も悪くないそうです。主はその男性と「お付き合いできますか?」とネット民に問うていました。
男性の中には、「処女であるほうがいい、非処女は汚い」というひん曲がった考えを持つ人もいますが、それを童貞に置き換えた場合、「童貞のほうがいい」という女性は少数であるような気がします。実際、そのスレッドでは「喜んで!」「好きなら付き合える」「ヤリチンよりはいい」と童貞であることを受け入れる人は少数派で、大部分は「無理」「素人童貞かもしれないけど、どちらにせよ嫌」「その年までまともに彼女もいない童貞なんて金持ちでも嫌」「30過ぎて男女交際がないって何か(悪い事情が)ありそう」といった、童貞に嫌悪感を抱く声がほとんどでした。
先日も、指原莉乃(24)が番組で「え~! 私、童貞は責任取れないかも」と童貞を拒否する発言をしたり、童貞をテーマにした番組『DTテレビ』(AbemaTV)でも、街頭インタビューに答えた女性たちが「オシャレだったらアリだけど、ダサい童貞は絶対に無理」「清潔感のある童貞ならOK。ない童貞は不潔」「イケメンのピュアな童貞だったら良い」と発言していました。基本的に童貞は避けたい、という考えの女性が多いようです。なぜ、童貞に対して拒否反応を示してしまうのでしょうか。
童貞拒否はわがままなのか?
童貞男性を叩く女性たちは、童貞であること自体より、童貞である理由・背景を気にする傾向にあるようです。「35歳以上の童貞と付き合えますか?」スレでは、顔も収入も性格も悪くないのに童貞であることに「地雷臭しかしない」「絶対なんか問題ある」という意見が集中しました。学生時代も、そして社会人になっても、そういう経験がないこと自体、人間として問題を抱えているという意見もあります。
大抵の場合は密室で、自分の身体を許すことになるパートナーですから、何かトラブルにつながるような人は避けたい、ということでしょう。
次に多いのは、素人童貞に対する嫌悪感。風俗店に行き、プロの女性に相手してもらうことに「ありえない」「一番苦手」「病気もらいたくない」「お金を払ってまでセックスする人間性が理解できない」と拒否する声、またプロとの体験が基準になってしまうため、「素人の私には荷が重い」「(風俗嬢は下手でも感じているフリをするから)テクを勘違いしてそう」という不安の声もありました。“風俗”そのものに嫌悪感を抱く女性もいますから、素人童貞を拒絶する女性もいるのはわかります。
「童貞はなんか嫌」という意見は私も同じ女性として理解できます。しかし、童貞批判の中には、「自分がリードせなアカンのね」「リードして欲しいから無理」という意見もありました。リードしてほしい、言ってしまえば自分が望むセックスができない人はいらない、というのは女性のわがままであるようにも感じます。
特に日本の女性はセックスにおいて「責められたい」「リードしてほしい」願望が強いように思います。そして、それを叶えてくれない男(すなわち童貞)は「無理」だというのなら、なんだか「考え方は素人童貞と変わらないんじゃ……」とも感じてしまいます。「男がリードして女を気持ちよくするセックス」がスタンダードではなく、お互いに探り合いながら気持ちよくなれればいいですね。
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