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1、アルマジロの死体、ソーヤ家の調度品……リアルな美術に隠された事実

 

 映画がスタートし、若者たちの旅のシーンで最初に映るのはアルマジロの死体である。アルマジロの死体越しに道を走っていくバンが、これからの苦難を予感させて不吉だ。物語のムードをいかんなく表現した小道具なのだが、このアルマジロの死体は本物である。実は脚本では犬の死体の予定で、そのシーンも撮影されていた。それどころか、美術監督を担当したロバート・バーンズは、撮影の日に馬の死体が道端に倒れて腐っているのを発見して、それを使おうとしたのだ。

 しかしスタッフが、とても臭いからと近寄りたがらなかったので断念した。結果的に道端に死んでいるアルマジロを見つけ、これを剥製に加工して撮影に使った。トビー・フーパーは、さらに「車で轢いて内臓をまけ!」と命令したが、ロバートが反対してそのまま撮影された。トビー本人は記憶にないという。

 同じくロバート・バーンズの仕事しては、ソーヤ家の調度品も映画の異常性を際立たせている。家の中には動物の骨や犠牲者のパーツで飾られた家具がところ狭しと並んでいるのだ。ここまでの話の流れで察してると思うが、もちろんこの動物の骨も本物である(犠牲者のパーツはさすがに作り物だが)。

 ロバートは、農家で死んで遺棄された家畜の骨をかき集めて、それを加工した。さらにメイクのドロシー・パールが動物病院で働いており、動物たちのための大きな墓地を知っていた。ロバートはそこで発見した珍しい骨をナップザックいっぱいに詰め込んで、飛び上がって喜んだという。本当にソーヤ家の一員のようである。ポケットいっぱいのお菓子に喜ぶ子どものような、愉快なエピソードだ。

 これらの美術の真に素晴らしい点は、ソーヤ家の人々の「理解不能さ」だけを雄弁に物語っていることだ。ロバートは「“異常者ならこうするだろう”という考えが見えてはいけない。彼らの心理は探らずに生活感を出すようにした」と言う。素晴らしいと思う。まったく理解不能でありながら、確かにそこに何者かが息づいているという確信を与える。レザーフェイスのマスクは言わずもがな、奇跡的な美術もまた、この映画の主役だ。

 

2、現実でも受難の連続! 主演マリリン・バーンズがかわいそうすぎる

 

「目ん玉ひんむき絶叫ホラークイーン」として今もファンの間で愛されているサリー役のマリリン・バーンズ。テキサス映画委員で働いていた彼女は、地元で製作されるという長編映画の撮影に参加した。まさか地獄のような撮影現場が待っているとは知らずに。映画内で次第に増えていく彼女のアザは本物だ。時に化粧でアザを隠すという、普通のホラー映画とは逆のメイクが行われた。ドレイトンにホウキで殴られるシーンは、なかなかOKが出ず何時間も殴られ続けた。ドレイトン役のジム・シードウが手加減すると、トビー・フーパーは「本気に見えない」とNGを出した。OKが出た時には、彼女は気絶寸前だった。

 家の2階から窓を割って飛び降りるシーンも、スタント無しで撮影された。さすがにトビー・フーパーも「やめろ」と言ったが、結局マリリンは2メートルの高さから飛び降りた。みんなおかしくなっていたのだろう。マリリンは着地で足をくじいた。レザーフェイスから逃げる彼女が足を引きずっているのは演技ではない。本当に足をケガしていたのだ。

 椅子に縛られるシーンでは、肉体的にはケガをしなかったが、精神的に追い詰められた。猿ぐつわをされるシーンで、適当な布が見つからず、そこらにあった汚い布が口に詰め込まれたのだ。マリリンは言う。「本当に汚かったわ」。時間も予算もなく、現場は過酷だった。撮影中に椅子ごと倒れてしまったマリリンは、そのまましばらく放置されたという。汚い猿ぐつわをされたまま。

 この過酷な撮影を終え、衣装を脱いだ時は「もうこの衣装を着なくていいんだ。髪も肌も手入れできる」と最高の気持ちだったという。しかし数日後にトビーから「もう一回撮影したい」という電話がかかってきた。追加の撮影で撮られたのは、悪夢から解放されたサリーが血まみれで狂ったように笑うラストシーンだ。これは、悪夢のような撮影から解放された、マリリンの本気の笑いだという。

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