日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 感動の“手数”で攻める『陸王』

16.8%で過去最高の日曜劇場『陸王』感動の“手数”で攻める「まるでナイツの漫才みたい」!?

 

■最大の見せ場は銀行員・大橋さんの“デレ化”

 

 これまで厳しいことばかり言って、こはぜ屋経営陣を困らせてきた銀行員・大橋さんの“デレ化”が今回最大の見せ場となりました。

 こはぜ屋の仕事ぶりを初めて目の当たりにし、100年続くプライドに感化された大橋さんは、「陸王」のアッパー素材を開発する上で、めぼしい業者を探してきてくれました。

 相変わらず融資に厳しい条件を出すものの、今回は「私の力不足です。本当に、申し訳ありませんでした」と頭を下げて社長たちを驚かせると、いかにもクールに「タチバナラッセル」という新興織物業者のサンプルを手渡し、こう言うのです。

「新しい陸王、完成したら、私、買います」

 かあー! なんたるツンデレ! 推せる!!

 

■かくして、最強「陸王」は完成しました

 

 昨今、ますます人相の悪くなってきたアトランティスの佐山(小藪千豊)の謀略によって、一時は「陸王」から「RII」に心が動きかけていた茂木くんでしたが、大一番となるニューイヤー駅伝では、やっぱり「陸王」を履いてくれることに。こはぜ屋一同、大喜びで、今回もリトグリちゃんの「Jupiter」が鳴り響き、大団円です。

 まあ、ホントにゴージャスでボリューミーで、見どころ満載の回だったと思います。30分拡大でも、山場続きで全然飽きさせない。今回のように徹底的に手数を繰り出す作戦は、明らかに拡大版だから選択された手法だと思いますし、実に成功していたと思います。

 1時間枠ならこうすればいい、拡大枠ならこの方がいい──ドラマを作る上での「楽しませ方」「数字の取り方」を熟知している感がビシビシ感じられて、大変気持ちのいい鑑賞体験でした。なんかいろいろ書いてきましたけど、『陸王』は、やっぱり今期ドラマの中では最強だと思います。はい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2017/11/20 20:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

山崎製パンで特大スキャンダル

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パ...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真