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週刊誌スクープ大賞

日馬富士暴行問題、当局による「白鵬を刑事訴追」まであった!? 検討された“主犯”のシナリオ

 昔、小錦というハワイ出身の力士がいた。現在は帰化して、タレントとして活躍している。最高位は大関だったが、横綱にはなれなかった。

「当時外国出身力士初となる横綱昇進は果たせなかった。その3月場所後、小錦自ら『横綱になれないのは人種差別があるからだ。もし自分が日本人だったらとっくに推挙されているはずだ』と語ったという趣旨の記事がニューヨーク・タイムズに掲載された。また日本経済新聞にも『小錦が横綱になれないのは人種差別のせいだ』といった趣旨の記事が掲載された。
 これらの件に関し、小錦はニューヨーク・タイムズの記事については小錦自身ではなく、自身の付き人である幕下力士・高竜(ハワイ出身)が本人に成り済まして電話で答えたものであり、日本経済新聞の記事についても『人種差別とは言っていない』と弁明した。しかし、これらの新聞記事の掲載対象となった発言が小錦自身によるものではないかという疑惑からバッシングが発生した。報道陣から取材が殺到し、謝罪会見を開く騒動に至った。高砂親方からも責められて誰も信用できなくなり、誰も知った人のいない所で自殺しようと考えて航空会社に電話しようとしたが、当時の妻(後に離婚)に電話線を引き千切られて止められた」(Wikipediaより)

 私も小錦の相撲を見ているが、当然、後輩の曙よりも早く横綱になっていい力士であった。

 今月の8日から10日ばかりハワイへ行ってきた。ハワイには小錦のような体格の男がごろごろいる。

 以前だったら、そうした中から第二、第三の小錦が出てきたのは違いない。だが、日本人しか横綱になれない、外国人力士に対する差別が相撲にはあると、最近ではハワイ人は、相撲への関心をなくしてしまったのではないか。

 その後、モンゴルから来た力士たちが強くなり、今やモンゴル相撲といっていい相撲界である。

 だが、ニューズウイーク日本版で、南モンゴル出身の日本人のコラムニスト楊海英が、こう書いている。

「ここ数年、国技館で観衆から起こる『モンゴルに帰れ』という罵声だ。これは横綱3人をはじめ大勢のモンゴル出身力士への排除姿勢の表れで、ヘイトスピーチと言える」

 楊は、相撲は興行としての性格が強かったもので、政治的なナショナリズムを帯びた『国技』としての性質を強調するのは危険だと危惧する。

「暴力は絶対否定すべきだが、同時に相撲ナショナリストによる言葉の暴力も許されない」

 いまや日本人だけで相撲は成立しない。モンゴル力士を全て排除して日本人だけでやれば、マイナーリーグ相撲でしかなくなる。

 そんなものを日本人は見に行かないだろう。どのスポーツの世界もいろいろな人種が混じり合い、切磋琢磨して力を磨いていくのだ。

 偏狭な、モンゴル力士は品格がない、行儀がなっていないという批判は、各々の力士たちを預かり育てている部屋の親方にいうべきである。

 その親方連中は、ほとんどが日本人であり、帰化しなければ白鵬のような大横綱でも親方になれないというのは、時代遅れの考え方である。

 新潮は、貴乃花が闘っているのは、相撲協会や白鵬だけではなく、検察や協会よりの人間を多く輩出している読売新聞という巨大権力とも闘っているという。

 貴乃花はガチンコが当たり前で、モンゴルの連中はガチンコではないといいたいようだが、星のやりとりだけで33回も優勝できるはずはない。

 さらに新潮は、捜査当局は白鵬を刑事訴追するシナリオまで検討していたと報じている。殴打事件は白鵬が主導したのだといいたいのだろうが、これも無理筋だろう。

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