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将棋・藤井聡太六段の“政治利用”が止まらない!? 愛知県からの「特別表彰」は大村知事の人気取り目的か

公益社団法人 日本将棋連盟 公式サイトより

 最年少プロで中学3年の藤井聡太六段の快進撃が止まらない。今月8日に第68期王将戦1次予選2回戦で、師匠の杉本昌隆七段と公式戦で初めて対局し、「千日手」(同じ局面を4度繰り返し、無勝負となること)で指し直した末に、111手で勝利を収めた。2月には、第11回朝日杯将棋オープン戦準決勝で、公式戦では初めて羽生善治竜王と対局を行い、119手で勝利、勢いそのままにタイトル獲得経験もある強豪の広瀬章人八段をも撃破して、15歳6カ月の史上最年少で棋戦優勝を果たした。

 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いが注目を浴び、2月26日には愛知県が藤井六段を特別表彰すると明らかにした。将棋界は藤井六段の活躍を受けて空前のブームとなり沸きに沸いている。

 そんな功労者の藤井六段にご褒美が与えられた形だが、県庁内では物議を醸しているという。

「愛知県の大村秀章知事の独断専行で、人気を維持するために藤井六段を表彰しているのではないかと懸念されていますよ」(テレビ局関係者)

 というのも、これまでも大村知事が賞を出しまくって表彰を連発しているというのだ。去年4月には突如、会見で「県民栄誉賞」を新設して当時フィギュアスケートの現役引退を表明したばかりの浅田真央さんをその第1号として表彰すると発表し、周囲を驚かせていた。

 さかのぼること、2011年には、元知事の故・桑原幹根氏が1987年に授与されたのみだった「名誉県民」を大村知事が24年ぶりに復活させ、元知事の鈴木礼治氏と、産業発展に貢献したトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏、ノーベル化学賞受賞者で名古屋大学特別教授を務める野依良治氏、地元の発展に貢献した海部俊樹元首相の4人一挙に名誉県民の称号を贈った。その後2人にも贈り、1987年から過去7人しかいない表彰者のうち、6人が大村知事時代に表彰されているという異例事態となった。

 前出のテレビ局関係者は「ちなみに新設した『県民栄誉賞』は今年1月に星野仙一さんの亡くなったタイミングで第2号として表彰することを決定。その他にも平昌五輪後には、宇野昌磨選手にも別の賞を贈るなど、県民の間でも『賞を乱発しすぎでは』と疑問の声があがっています」と話す。

 こういったこともあり政治家の人気取りの一環として利用されているのでは、と心配されている藤井六段。とはいえ、天才棋士であることには変わりはない。大人の事情や雑音に振り回されず、さらに大きく成長してもらいたいものだ。

最終更新:2018/03/14 17:00
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