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貴乃花親方が心酔する「ほとんどカルト」な“新興宗教”元信者のテレビ局への出入りをキャッチ!

『貴の乱 日馬富士暴行事件の真相と日本相撲協会の「権力闘争」』(宝島社)

 大相撲春場所9日目、3月19日の大阪・エディオンアリーナで、付け人の力士への暴行が発覚した十両・貴公俊(たかよしとし)が休場した。通常は場内アナウンスで休場を告げる際、ケガなどの理由も述べるが、今回は何も説明のないものだった。

 元横綱・日馬富士の暴行事件では先輩の貴ノ岩が被害者となり、相撲協会を強く追及していた貴乃花親方だったが、今度は皮肉にも監督責任を問われる側で、連日の職務放棄状態に加えて批判を受けている。

 そんな中、あるテレビ局には、貴乃花親方についてなんらかの情報を知る人物が出入りしていることがわかったのだが、それがなんと宗教団体の元信者だというから驚きだ。話をキャッチしたテレビ関係者に聞いた。

「問題を起こしたのが、よりによって貴公俊なんですよね。彼は角界初の双子関取で、弟に貴源治がいますが、彼らのしこ名は貴乃花親方の後援者である龍神総宮社という新興宗教の運営者、辻本源冶郎と辻本公俊から付けたものだと言われています。龍神総宮社は1970年代ごろから存在する宗教団体で、貴乃花親方は大阪場所の宿舎にしているほど親密ですが、テレビ界ではちょっとした有名人。昔、ここの代表は心霊番組に出て心霊写真を鑑定、それが歴史上の人物の霊だと言ったり、スタジオに落ち武者の霊がいるとか、自分は毘沙門天の生まれ変わりだと言って、もろに霊感ブームの便乗商法みたいなことしていたんですから」

 龍神総宮社については宗教ウォッチャーに聞いても「ほとんどカルト団体みたいなもの」という回答があった。

「ホームページで『ガンが治った!』とする信者の声を紹介していて、際どい霊感商法の色が強い団体です。敷地前に派手な看板を立てて、光のようなものが写った写真を証拠に『ここは神様が実存する!』なんて掲示しているのを見ても、およそ察しがつくでしょう」

 龍神総宮社が開催した恒例の福豆まきイベントには過去、横綱・白鵬が参加していたのだが、その後の暴行騒動の際、龍神総宮社の代表者はモンゴル側と対立した貴乃花親方をテレビ番組で強く擁護。また、メディアで今回の暴行現場を見て「親方と貴公俊、付け人がみんな泣いてた」と美談じみた話をしているタレントのせんだみつおも、この豆まきイベントの参加者だ。

 ほか、過去には小柳ルミ子や左とん平、清水アキラらが参加しており、タレント人脈を広げていた印象もある。そんな内情を知っていそうな「元信者」が、テレビ局に出入りしていたのだから、気になる動きだ。

 貴公俊は3月18日の取組後、支度部屋で付け人に暴言を吐きながら、顔を何度も殴打していたところを目撃され、2歳年上の被害者は顔が腫れ、血まみれになりながらトイレで吐いていたという。暴行のきっかけは、付け人が貴公俊に出番のタイミングを伝えるのが遅れたためだといわれるが、その付け人は貴公俊が十両に上がった今場所から付いたばかりだった。角界関係者からは、こんな話も聞かれる。

「貴乃花部屋は人不足で、付け人が足りないんです。そういうとき他の部屋から人を借りるものですが、貴乃花親方の行動がいちいち不可解で極端に孤立していて、関わりを避ける部屋が続出している」

 少し前まで世間から革命児のようにもてはやされた貴乃花親方だが、身勝手にしか見えない言動は次第に理解を得られなくなっており、その原因には宗教団体への入れ込みも疑われつつある。そのあたりの情報を知っているかもしれない龍神総宮社の元信者。テレビ局で、どんな話を提供したのかが気になるところだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2018/03/23 23:00
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