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フジとテレ朝のパクリ合い!? タカトシの『秘境路線バス』は、どっちが本家なのか?

フジテレビ公式Twitter(@fujitv)より

 フジテレビが20日、日曜ゴールデン帯(午後7時57分~9時54分)で放送している『ニチファミ!』枠で、『タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP~まさか京都にこんな秘境があるなんて~』をオンエアした。タカアンドトシの“秘境路線バス”といえば、テレビ朝日系でも、この4月にゴールデン帯に昇格した『帰れマンデー・見っけ隊!!』内で『秘境路線バスに乗って飲食店を見つける旅』が放送されており、視聴者も大混乱。いったい、この企画はどちらが“本家”なのか?

 そもそも、フジの『ぶらぶらサタデー・タカトシ&温水の路線バスの旅』(土曜午後正午~)は2015年4月25日にスタートしており、現在は隔週でオンエアされている。基本的に同番組はアポイントを取っての“お約束”で、目的地まで途中下車しながら、飲食店に入ったり、観光地を巡ったりしている。その中で、昨年7月1日放送回で、第1弾“秘境路線バスの旅”奥多摩編を流しており、20日のオンエアは第2弾となる。

 一方、テレビ朝日の前身番組『帰れまサンデー・見っけ隊!!』は日曜午後4時30分からオンエアされていたが、昨年9月10日に、初めて『秘境路線バスの旅!停留所で飲食店を見つけるまで帰れない旅』を放送。これは“ガチンコ”が建前で、サイコロを振って、降りる停留所を決め、そこで飲食店を探すという内容。

 この企画が好評だったため、その後、頻繁に放送されるようになり、2月12日にゴールデン帯でのスペシャル版でオンエアしたところ、10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマーク。その結果、4月からのゴールデン移動につながった。

「“秘境路線バス”の企画を初めて流したのはフジで、その意味で、“本家”と言えるかもしれないのですが、それをパクって人気企画に育てたのはテレ朝。フジは、その人気に便乗して、今回ゴールデンにもっていったわけですが、もはやどっちもどっち。ましてや、どちらも出演者がタカトシとあって、視聴者の頭が混乱するのは当然のことです。今後もフジは、“本家ヅラ”して、“秘境路線バス”を放送していくでしょうね」(テレビ誌関係者)

 そもそも、“路線バスの旅”企画は、07年10月に放送開始した、テレビ東京系『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が元祖といえる。同番組は太川陽介と蛭子能収の名コンビによるガチンコ旅で大ヒットした。

 それに便乗した格好で、『タカトシ&温水の路線バスの旅』や、徳光和夫の『路線バスで寄り道の旅』(テレ朝系)、『帰れまサンデー』の秘境路線バス企画が始まっており、フジもテレ朝も、もともとテレ東のパクリだ。

 その元祖は、太川と蛭子が卒業し、昨年3月より、田中要次と羽田圭介が新レギュラーとなり、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』としてリニューアルされたが、視聴率が低迷。その間隙を縫って、テレ朝の『路線バスで寄り道の旅』や、『帰れまサンデー』の秘境路線バス企画が高い数字を取るようになったのはなんとも皮肉。

 今後も高視聴率が望める企画だけに、フジとテレ朝のパクリ合いは続きそうだ。
(文=田中七男)

最終更新:2018/05/22 16:00
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