日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 「漫画村」に続き、「活字村」が出現

目的はいったいなんなのか……「漫画村」に続き、今度は「活字村」が出現した!!

「漫画村」が消滅したかと思えば、今度は「活字村」だ。新たな海賊版サイトの登場に、多くの出版人が驚愕している。

 先日からSNSなどを通じて、物書きの間で話題になっているサイト。それが「Free」を冠した電子書籍をダウンロードできるサイトだ(拡散を防ぐために、あえてサイト名は伏せる)。

 このサイト、マンガはもちろんのこと、一般書籍までもが次々と公開されて、すべてをダウンロードできるようになっている。

 筆者も、物書き知人の幾人かが「自分の本が公開されている」とSNSで書いているのを見て、このサイトにアクセスしてみた。サイトのデザインは極めてシンプルで、サイトのタイトルと検索窓があるだけ。そこで、検索窓に試しに自分の名前を入れてみると……。

 でるわでるわ……筆者の著書のうち電子書籍化されているものが、ほぼ無料でダウンロードできるようになってしまっているではないか。

 正直、筆者のようなジャンルは、マンガと違って電子書籍の儲けは極めて少ない。いやいや、少ないからといっても許せるものではない。

 この「活字村」ともいえる海賊版サイトは、堂々と連絡フォームも設けて「著作権侵害の通知はこちらへ」という説明まで行っている。

 さらにプライバシーポリシーを記したページを読むと、こんな英文が。

 * * *

These terms and conditions are governed by and construed in accordance with the laws of Medan and you irrevocably submit to the exclusive jurisdiction of the courts in that State or location.

(訳)
これらの条件はメダンの法律に準拠し、解釈されるものであり、あなたはその州または地域の裁判所の排他的管轄権に不可逆的に従うものとします。

 * * *

 メダンとは、いったいどこだと思って調べて見ると、インドネシア・スマトラ島に確かにメダンという都市がある。とはいえ、ここに海賊版野郎たちの本拠地があるとは思えない。

 そもそも、サイトの目的はなんなのか。ダウンロードするとなにかしら海賊版野郎たちの利益になる仕掛けが施されているというのか。

 実態は不明だが、ひとまずは出版社と相談して善後策を練ることにしたい。

 上記の通り、サイト名は秘したが、もしも、このサイトを見た人は、誰もが驚愕するであろう。
(文=昼間たかし)

最終更新:2018/08/10 23:00
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