日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 来年の「コミケ」4日間開催への懸念点

ついに「コミケ」4日間開催!! 困難はスタッフの確保……そして、企業ブースに人は来てくれるのか?

※イメージ画像

 コミックマーケットが新たな挑戦へ。来年の夏冬のコミックマーケットが史上初の4日間開催となることが決まり、注目を集めている。東京五輪に向けた東京ビッグサイトの工事が始まるため、使用制限されることが理由だ。

 コミックマーケット準備会の発表によれば「コミックマーケット96」は2019年8月9日(金)から12日(月)、「コミックマーケット97」は同12月28日(土)から31日(火)の開催が決定。使用されるのはサークルが西展示棟と南展示棟。企業ブースが青海展示棟となる。これまで使用してきた東展示棟が使用できない初めてのケースとなる。

 その上で4日間開催となる理由は、出展面積の狭さだ。準備会によれば、1日当たりの面積は現状の約75%にとどまり、サークルの当選率をできるだけ維持するために4日間開催に踏み切らざるを得なかったのである。

 これまで、コミックマーケットの規模拡大と共に「いずれは4日間開催になるのではないかと」と話す人もいた。だが、それは現実味のある話ではなかった。

「ご存じの通り、スタッフは全員がボランティアです。ですので4日間開催となると仕事を休むのは困難。設営日も考えると5日間の休暇を取らなくてはならない。夏のお盆はともかく年末にこれは、なかなか困難だと思われていました」(関係者)

 あくまで強制労働ではなく自発的なボランティアである以上は「会社を休んで参加しろ」などとは到底言えない。故に、水面下ではスタッフの確保に向けての努力も始まっている。

「引退したスタッフなどにも声をかけて確保に努めてますが、それでも十分な人数で運営にあたることができるかは不透明ですね」(同)

 同時に懸念されているのが、企業ブースとして使用される青海展示棟の問題。すでに知られている通り、東京五輪対策で設置されるこの展示棟は、東京ビッグサイトから約1.5キロメートルと、歩くには少々遠い。だが、これについては関係者たちは冷静だ。

「企業ブースに行列する人たちは、いまでも覚悟を決めている人が多いでしょう。だから、目当てのグッズがある人は意地でも歩いてきてくれると思っています。それだけの、やる気を起こさせてくれる仕掛けを考えなければいけませんが……」(企業関係者)

 東展示棟が使用できないということで、これまでの経験も役に立たない部分が出てくるであろう来年のコミックマーケット。ともかく、夏の暑さと冬の寒さの備えだけは万全にして参加したい。その前に、今年冬の平成最後のコミケも心ゆくまで楽しもう!
(文=コミケ取材班)

最終更新:2018/08/17 22:30
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