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ELLEGARDEN、グッズ転売対策で急きょ通販決定……“転売ヤー”締め出しはほぼ不可能な現実

ELLEGARDEN 公式サイトより

 10年ぶりに活動を再開したロックバンド・ELLEGARDEN。8月15日にはZOZOマリンスタジアムで復活ツアー「THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018」のファイナル公演を開催したが、この公演で販売されたグッズが転売されている問題を受け、急きょグッズのネット通販を決定した。

 ファイナル公演当日は、朝からグッズを求めるファンが長蛇の列を作っていたという。しかし、グッズ購入者の一部が、買ったそばから会場近辺で転売を始めていたというのだ。さらに、メルカリなどにも多数のグッズ出品が確認されており、いわゆる“転売ヤー”がグッズを大量に買い占めていたようだ。

 この状況に対しボーカル・ギターの細美武士は開演前にブログで「さすがに今日の転売状況はひどすぎるので、ツアー終了後に期間限定で通販をやってもらえるようにお願いしました」と表明。急きょ予定されていなかったライブグッズのネット通販が決定し、より多くのファンが定価で購入できるようになった。

 グッズの転売については、多くのアーティストが頭を抱えている。音楽事務所関係者は、こう話す。

「チケットの転売については、入場時にIDチェックをするなどして防止することもできますが、グッズの転売となるとどうしようもない。会場付近で転売する行為は警察に通報できても、ネットでの転売は防ぎようがない。特にグッズについてはチケットがなくても買えるケースが多く、転売ヤーを締め出すことは難しいのが現状です」

 ライブで販売されるグッズは、基本的に限定生産されているものがほとんど。そのツアーが終了すれば、買えなくなってしまうことが多い。

「ライブに来たファンに対する記念品という意味合いもあるので、“売り切れたら終わり”が基本。だからこそ、手に入れられなかったファンは、メルカリやヤフオク!を利用してでも、入手したいと思ってしまう。そういうファンがいる以上、転売への“需要”はなくならない。そういった需要を正規の販売ルートに持っていくには、ネット通販をするしかないというわけです。その結果、ライブの記念品という意味合いは薄れますが、仕方ないことでしょう」(同)

 グッズのネット通販は、アーティスト側への負担にもなりうるという。

「ライブのグッズは、会場のキャパシティーと過去の販売実績から、ちょうど売り切れるくらいの量を生産するのが一般的。そうすることで、売り切ることができるため、在庫リスクを回避できる。でも、ネット通販をするとなると、どうしても、ある程度は在庫を抱える羽目になる。売れ残りのことを考えると、アーティスト側としてはできれば避けたいところです。転売ヤーのためにアーティストがリスクを負うというのは、やはり理不尽です」(同)

 ネット通販を行えば転売ヤーの利益をつぶすこともできるが、転売そのものを防止できるわけではない。根本的解決のためには、まだまだ時間がかかりそうだ。

最終更新:2018/08/19 14:00
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