日刊サイゾー トップ > 社会  > 違法風俗マンションを内見!
アングラライター・國友公司の「裏社会ふしぎ発見!」

上野駅前にある「伝説の違法風俗マンション」を内見してきた!

一般住人もいるとは思えないマンション前(C)@sukhumvit_me(撮影・2016年10月)

<実話誌が次々と休刊に追い込まれる昨今、何を間違ったかアングラの世界に足を踏み入れたライター・國友公司(26)が、危ないニオイのするトピックスを徹底取材!>

 なぜ主要駅前徒歩1分のマンションがこんな姿になってしまったのか? サブカル文化としては非常に興味深いが、当マンションの住人にとってはたまったものではないだろう。

 上野駅浅草口の目の前にあるマンション「A上野」をご存じだろうか? 2000年代前半、このマンションには無数の違法風俗店がはびこり、無法地帯と化し、「上野の九龍城」とまで呼ばれていた。当時の話だと、約230室のうち半数ほどが違法風俗店だったといわれている。

 警察の摘発により、現在ではその数は激減したものの、マンション前にエステ店の看板が並ぶことからわかるように、一掃とまではいっていない。インターネットで上野駅近くのエステ店のホームページを探してみると、中国系、韓国系、台湾系などの店舗がズラリ。住所を見てみると、「A上野」となっているところも多い。

 さあ、このマンションの謎を解くにはどうすればいいか……。実際に違法風俗店に入ってみるのもいいが、それでは単なるエロオヤジと変わらない。そこで筆者は近くの不動産に足を運んだ。伝説の違法風俗マンション「A上野」を内見することにしたのだ!

 訪れたのは日暮里にある不動産事務所。「仕事の関係で上野に越したいが、『A上野』には空きがあるか」と単刀直入に申し込んだ。担当は20代後半の女性社員。広末涼子似のかなりな美人だ(以下、涼子)。正直、男性のほうが後々いろいろと聞けそうだが……。

「上野ですと、ほかにもご紹介したい物件がございます。そちらも併せてご覧になられますか? お調べしたところ、こちらでご紹介できる『A上野』の部屋は告知事項があるようです。前の入居者さまが孤独死されたようで……」

 それでも『「A上野」一択だ!』と訴えた。さすがに怪しく思ったようだ。

「ご職業をお伺いしてもよろしいでしょうか? あと『A上野』にこだわる理由も一緒に。そのへんを大家さんに確認取りまして、許可が下りれば内見という形になりますが」

 こういう時はゴニョゴニョ言っていても何も始まらない。私は裏社会系のライターをしている。「A上野」には違法風俗店がいまだにたくさんある。決して冷やかしではなく、このマンションに住んで、裏の実情を知りたいのだ! そう伝えた。

「い、違法風俗店? このマンションに? ちょっと大家さんと連絡を取りますので、少々お待ちください」

 涼子は大家に電話をかけ、戻ってくるや否や、こそこそと小声で私にこんなことを言うのであった。

「大家にはうまいこと言って許可取りました。それより、うちで扱っている物件でこんなマンションがあるなんて知らなかったですよ……。ちょっと調べたんですが、とんでもないマンションじゃないですか。内見には基本、マンション側の管理会社が立ち会うんですが、今回は私が同行します。ちょっと興味が湧いてきちゃったし、國友さん(筆者)としても、こっちのほうがやりやすいでしょ?」

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