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『樹海考』『GONZALES IN NEW YORK』出版記念

村田らむ×丸山ゴンザレス──「死体見たい」でいい! 樹海、ニューヨーク取材で見えた人間の本性とは?

──それは、体験したくないですね(笑)。最後に、読者の皆さんに向けて、書籍のオススメポイントもお願いします。

村田 僕は、樹海という場所を単純に楽しんでもらえたらなあと思っています。だって、そもそもれっきとした観光地ですから(笑)。ただね、海外の雑誌の企画で樹海を案内したことがあるんですけど、なんやかんやで、彼らは死体が見たかったみたいなんですよね。そもそも、外国では「Suicide Forest」って呼ばれてて、樹海は自殺スポットとして世界的にも有名な場所で、興味を持っている人は少なくない。良識のあるお偉い人たちには「不謹慎だ」って怒られるかもしれないけど、単純に死体を「見てみたい」という好奇心のみで樹海に足を運んでみてもいいと思います。死体を目の当たりにして、自分の中の何が変わって、何が変わらないか、確認して欲しいですね

書籍の中にも登場する、樹海の奥にある宗教施設。(写真/村田らむ)

丸山 僕も、社会正義的なことを振りかざすつもりは一切ないんです。あえて何か言うことがあるとしたら、ダークツーリズム的な場所に一歩踏み入れると、人の本性を見れると思うんです。そういう現場にいると、正義や常識って自分たちが思っているようなもんじゃないんだなっていうのを知ることができるというか。場合によっては、正義感や常識は人を殺すことだって有り得るんだって思うこともありましたから。とはいえ、なんの責任も取れないので、行きたい人は自己責任でお願いします(笑)。本も、買ってもらえたら嬉しいです。

NYらしい、ストリートの様子も多数掲載されている。(写真/丸山ゴンザレス)

■プロフィール

『樹海考』(晶文社)

●村田らむ(むらた・らむ)
1972年、愛知県生まれ。ライター、漫画家、イラストレーター、カメラマン。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教、樹海などをテーマにした体験・潜入取材を長年行ってきた。著書に、『ホームレス大博覧会』『禁断の場所に行ってきた!』(共に鹿砦社/Kindle版も発売開始)、写真集『廃村 昭和の残響』(有峰書店新社)ほか、多数。最新刊『樹海考』(晶文社)を7月27日上梓。10月26日(金)には、イベント「村田らむ 誕生日記念46歳画像祭!! アラフィフになっても肉体労働ライターですスペシャル!!」が高円寺Punditで行われる。

▽イベント詳細はコチラ
http://pundit.jp/events/3789/

『GONZALES IN NEW YORK』(イースト・プレス)

●丸山ゴザンレス(まるやま・ごんざれす)
1977年、宮城県生まれ。ジャーナリスト、編集者、国学院大学学術資料センター共同研究員。国内外の裏社会や危険地帯の取材を続ける傍ら、『クレイジージャーニー』(TBS系)に出演するなど多方面で活動中。著書に、『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)、『世界の混沌を歩く ダークツーリスト』(講談社)など。最新刊『GONZALES IN NEW YORK』(イースト・プレス)を8月17日上梓。

 

 

最終更新:2018/10/11 22:30
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