日刊サイゾー トップ > インタビュー  > “変態紳士”高嶋政宏、降臨!

「カッコつけてるとチャンスを失う!」“変態紳士”高嶋政宏の恥捨て人生のススメ

――偶然による出会いが、人生を左右するかもしれないんですね。そういった出会いをモノにするために、心がけていることってありますか?

高嶋 とにかく、自分が気になったところには“一人”で行くことです。誰かと行ったら、お互いに感想を言わなきゃいけないじゃないですか。もし一緒に行った人が「全然つまんないじゃん」って言ったら、友達関係を壊すのもよくないので、その人に感想を合わせてしまうことも多いと思うんです。自分の感想に素直になれないのはもったいない。人生は楽しいものなので、つらかったり、苦かったりしちゃダメですよ。

――いつから、そう考えるようになったんですか?

高嶋 父の病気や東日本大震災を通じて、人は突然死ぬんだって痛感させられたんです。まさか父が病気でこんなことになるなんて……。人間いつどうなるかわからないと考えるようなって、それから東日本大震災が起きて……。とても衝撃的で、価値観が一気に変わりました。やっぱり楽しくて元気なのが一番だ、と。元気だったら、なんでもできますよ!

――そう思うようになってから、何か変化はありましたか?

高嶋 まず、カッコつけたり、斜に構えたりしなくなりました。昔は高倉健さんや三船敏郎さんに憧れがあって、諸先輩方にも「俳優はあんまりしゃべっちゃいけない、プライベートを語ったらダメ」と言われて、そういうものだと思っていました。でも、今となってみると、あくまでそれは他者の美学で、自分のものではないんですよ。まあ、僕も若いころは取材でもそんな美学を語っていたと思うんですけど(笑)。でも今はそうじゃなくて、言いたいことは言うし、楽しくないとダメだと考えるようになりました。

――確かに、ここ数年の高嶋さんは、すごく自然体ですね。

高嶋 カッコつけているとダメ。ええカッコしいが一番ダメですね。それによって、さまざまなチャンスを失いますから、美学なんて関係ないですよ。「タバコを吸うのがカッコいいから、ぶっ倒れるまで吸う」とか「下ネタは言わない」「あれはやらない、これは見ない」とか決めちゃうのは、もったいない。やりたかったらやればいいし、言いたかったら言えばいい。人間は精神が弱いので、自分の精神が最も安定している状態をキープするべきなんです。

――バラエティ番組でも、生き生きと趣味を語ったりしていますよね。

高嶋 「バラエティ番組でベラベラしゃべるようなやつを、監督が使いたいと思うか!」なんて言われたりもしましたけど、バラエティ番組に出たからといって役がもらえなくなるわけじゃないし、むしろ逆ですよ。番組のプロデューサーがドラマ班や映画部に異動になって「これに出てください」って言われることもあります。自分をさらけ出せずに苦しくなるくらいだったら、全部言ってしまえ! いつ何があるかわからないですからね。

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