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『六本木クラス』竹内涼真は貧乏くじを引いた? “日本版リメイク”の厳しい現実

『六本木クラス』竹内涼真は貧乏くじを引いた? 日本版リメイクの厳しい現実の画像1
竹内涼真(所属事務所公式HPより)

 日本でも大ブームとなったNetflix配信の韓国ドラマ『梨泰院クラス』が、『六本木クラス』としてリメイクされ、7月期にテレビ朝日系で放送される。

 韓国の人気ウェブトゥーンをドラマ化した『梨泰院クラス』は2020年1月に韓国で放送され、その後Netflixで配信されると、日本国内でも若い世代を中心に大人気に。『六本木クラス』では、舞台を日本・六本木に変更したコミックスを原作とし、主演を竹内涼真が務めることが発表されている。

「あれだけ幅広い層に支持された『梨泰院クラス』なので、日本版リメイクの注目度も相当高い。ただ、業界内では“海外ドラマの日本版リメイクはあまりヒットしない”というのが通説なんですよね。最近では『彼女はキレイだった』(2021年7月期、フジテレビ系)、『ボイスII 110緊急指令室』(2021年7月期、日本テレビ系)、『知ってるワイフ』(2021年1月期、フジテレビ系)がそうでした。

 もちろん『梨泰院クラス』は超のつくヒット作なので話題性も段違いだし、制作サイドとしても、完全オリジナル作品よりも安全だという感覚があるのでしょうが……。その分、オリジナルに熱心なファンが多いわけで、日本版での設定変更が受け入れられないということにもなりかねない。話題性は高いけど、諸刃の剣だと思いますよ」(同)

 テレビ朝日での“大ヒット”海外ドラマのリメイクというと、唐沢寿明主演で2020年~2021年に放送されたドラマ『24 JAPAN』が記憶に新しい。テレビ朝日開局60周年記念作品として2クールにわたって放送、ストーリーもオリジナルの『24』と近く、原作ファンをかなり意識した作品だったが、やはり残念ながら大ヒットとはならなかった。

「『24 JAPAN』はまさに、日本リメイクの難しさを痛感する作品でした。この教訓を『六本木クラス』に活かすことができればいいのでしょうが……。逆にいうと、リメイクが受け入れられなかったら、主演の竹内涼真までも原作ファンに叩かれてしまう可能性がある。話題作で主演を務めるのは俳優のキャリアとしてはとても重要ですが、同時にコケたときのリスクも高い。竹内のチャンスが、そのまま“貧乏くじ”になってしまわないことを祈るばかりです」(同)

 ドラマが”当たる”かどうかは蓋を開けてみないとわからないが、竹内涼真にとってはヒリヒリするギャンブルになりそうだ。

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2022/05/03 07:00
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