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チーフエディター/佐藤彰純
エディター/北村千晶
デザイナー/cyzo design
Webデザイナー/石丸雅己
広告ディレクター/甲州一隆
ライター(五十音順)
竹辻倫子※/田幸和歌子※
長野辰次※/平松優子※
プロデューサー/川原崎晋裕
パブリッシャー/揖斐憲
※=外部スタッフ

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本

「シャブ中の作業員も......」福島第一原発潜入ジャーナリスト・鈴木智彦の見た景色(前編)



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ジャーナリストの鈴木智彦氏

 ジャーナリストとしては初めて、福島第一原子力発電所(以下、フクイチ)に「作業員」として潜入した鈴木智彦氏。上梓した『ヤクザと原発』(文藝春秋)は暴力団専門ライターとしての経験、人脈を駆使してひもといた「ヤクザ」と「原発」という巨大利権の関係、そして作業員だからこそ見ることができた「フクイチ」の真実が記されている。今回は鈴木氏に、「震災とヤクザ」「原発の問題点」をテーマに話を聞いた。

――『ヤクザと原発』の冒頭には、鈴木さんが暴力団に同行し、被災地に炊き出しに行った記述がありますね。震災直後には暴力団の炊き出しが報道されていましたが、組織側には人道支援以外の意図はあったのでしょうか?


2012.02.03 金  

本

河童から"オッケルイペ"まで 古今東西の妖怪が大集合『怪しくゆかいな妖怪穴』



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『怪しくゆかいな妖怪穴』
(毎日新聞社)

「高知県香南市の山の中には、『笑い男』という妖怪がおったそうな。ある役人が山へ狩りに行こうとすると、村人に月の1日、9日、17日は、笑い男に会ってしまうから、やめたほうがいいと言われた。けれど、役人は村人の言うことも聞かず、家来をつれて山の中へ入ってしまった。すると、どこからか笑い声が聞こえて、役人を指さしてゲラゲラと笑っている。しかも、その声はだんだんと高くなり、まわりの石や木が笑っているように見えはじめ、そのうち風や川の音までもが大笑いしているようにひびいた。役人たちは大あわてで逃げ出したが、その笑い声は耳にこびりついて離れず、死ぬまでずっとその笑い声に悩まされたのだった」(本文要約)

 これは、『怪しくゆかいな妖怪穴』(毎日新聞社)中で紹介されている「笑い男」のエピソード。

 本書は、毎日新聞社が発行する「毎日小学生新聞」にて連載中の、「妖怪穴」の記事をまとめた妖怪図鑑のような本で、妖怪100種類を紹介している。


2012.02.01 水  

本

フィリピン貧困層に助けられながら生きる"困窮邦人"『日本を捨てた男たち』



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『日本を捨てた男たち』(集英社)

 「フィリピンへ移住」と聞くと、どんなイメージをするだろうか。

 年中温暖な気候の南国で、会社をリタイアした老夫婦が物価の安さを利用し、大きな家を買ったり借りたりして悠々自適に暮らす......。

 個人的な妄想をいえば、こんな感じだ。

 しかし、本書『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社)には、そんな夢のような世界で生活をする人々は登場しない。異国の地でホームレス状態で暮らす、"困窮邦人"と呼ばれる日本人が主人公なのだ。彼らは無一文で、現地の人にお世話になりながらその日暮らしを続けている。


2012.01.29 日  

本

何だか妙!? 毎日同じ行動をとる不思議な生物の研究報告書『サラリーマン生態図鑑』



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『サラリーマンの生態図鑑』(大和書房)

 日本の労働人口のほとんどを占め、全国各地どこでも出没する、サラリーマン。でも、ちょっと視点を変えてみたら......。

・毎日同じような服を着て、ネクタイを締めている。
・名刺交換やあいさつの仕方など「暗黙の了解」が存在している。
・報連相(ホウ・レン・ソウ)など、謎の言葉を使う。

 さらに、「電話してください」と言いながら、親指と小指を立てて受話器のカタチを作って耳に当てるポーズをとる。人の前を通るときは手刀を作って頭を下げて通り抜けようとする。電話をしながらお辞儀するほか、やたらとジェスチャーで物事を伝えたがる。


2012.01.19 木  


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本

注目の女流ノンフィクション作家が描く、"食"を通したドキュメンタリー『食べる。』



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『食べる。』(集英社)

 第1話「インジェラ」エチオピア、第2話「サンボル」スリランカ、第3話「水」スーダン――。本書の目次を開いてみると、あまりなじみのない国名と料理の名前が並んでいる。

 これだけを見ると、ひょっとしたら一瞬、何かゲテモノ料理の体験本かと思われるかもしれない。けれど、この本はそういった類の本ではない。

 『食べる。』(集英社)は、著書である中村安希氏がじっくりと現地の人と向き合い、"食べる"ということを通じて現地の人たちと過ごした日常の一片を伝える、全15編のドキュメンタリーだ。


2012.01.17 火  

本

マンガ学部よりも就職はラク? 全国初のポピュラーカルチャー学部は成功するのか?



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京都精華大学公式HPより

 昨年12月、全国で唯一マンガ学部を持つ京都精華大学が、今度はポピュラーカルチャー学部を新設することを発表し注目を集めている。この学部には、音楽コースとファッションコースの2つのコースが設置される予定だ。

 既に開設されている特設サイトでは、想定される就職先として音楽コースでは「ミュージシャン」「ソングライター」「DJ」「サウンドエンジニア」「音楽サイトや雑誌の編集者・ライター」「音楽プロデューサー」を、ファッションコースでは、「ファッションデザイナー」「バイヤー」「アパレルブランドプロデューサー」「ショップオーナー」「ファッション雑誌やウェブサイトのデザイナー・ライター・編集者」などを挙げている。加えてファッションコースでは「批評眼と伝える技術をもった批評家や編集者という、ファッション文化の担い手も育てる」とも記している。


2012.01.17 火  

本

闇金、合法ドラッグ、死体処理......見えにくくなった裏社会の境目『悪の境界線』



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『悪の境界線 犯罪ボーダレス社会
の歩き方』(イースト・プレス)
   昨夏、暴力団との交際により、島田紳助が芸能界を電撃引退した事件は記憶に新しい。「この程度で......」と会見で述べた紳助だが、昨今は「この程度」の交際も大きな罪となる。2011年10月、東京都と沖縄県で暴力団排除条例が施行され、すべての都道府県にこの条例が行き渡るようになった。暴力団との交際を禁じ、暴力団を厳しく締め付けるこの条例だが、かえって暴力団構成員が地下に潜り、"マフィア化"する恐れがあるという。

 これまで、裏とカタギの世界ははっきりと区分されていたが、現在はその境目が以前より一層見えにくくなっている。『悪の境界線 犯罪ボーダレス社会の歩き方』(イースト・プレス)は、裏社会を渡り歩くフリージャーナリスト・丸山佑介氏が、裏社会と一般社会の間に存在する"グレーゾーン"に焦点を当てて取材した1冊だ。最新の合法ドラッグ、闇金、拳銃の売買、指名手配犯の逃亡生活、闇タバコ、書類偽造、死体処理、自殺志願サイトの実情など、全3章34項目に渡って現代の裏社会事情を解説している。筆者の一人称視点がハードボイルドな風合いを出し、自分がその現場に居合わせているような気分に誘われる。


2012.01.17 火  

本

ミスチル桜井、西原理恵子、乙武洋匤の"最期の夜"とは?『世界が今夜終わるなら』



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『世界が今夜終わるなら』(A-Works)

 もし今夜、世界が終わるとしたら、あなたは何をして過ごすだろうか。

 日本中が深い悲しみや憤りに包まれた2011年。あっという間のようで、とても長くてずっしりと重い、そんな1年だったが、震災後、多くの人が"人生の終わり"というものを、多かれ少なかれ意識したのではないだろうか。いつか必ず誰のもとにもやってくる"死"。頭では分かっていても、慌ただしい毎日を送るうちにそんな意識は薄れ、あたりまえの日常がずっと続くと思い込んでしまう。けれど、人生の残り時間は意外と短い。"そのとき"をなんとなく予感できたらラッキーだけれど、なんの前触れもなく突然やってくる場合がほとんどなのだろう。

 『世界が今夜終わるなら』(A-Works)は、ラッパーのGAKU-MCが著名人27人に「最後の夜の過ごし方」をインタビューした本だ。Mr.Childrenの桜井和寿や乙武洋匤、漫画家・西原理恵子、そしてサッカー女子日本代表・澤穂希など、バラエティーに富んだメンツが名を連ねている。


2012.01.11 水  


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本

『〈脱・恋愛〉論 「純愛」「モテ」を超えて』著者・草柳千早インタビュー


草食系社会でも「女性は性を捧げ、男性は生活を保証する」が変わらない理由



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『〈脱・恋愛〉論 「純愛」「モテ」
を超えて』(平凡社新書)

  昨今、「震災婚」「年の差婚」など結婚に関する言葉をよく見かける。自身の恋愛観や結婚観を見つめ直している人も少なくないようだが、そのような人にも参考になるであろう本が、「どのようにして私たちは他者と出会い、関係をつくり、育て、維持・発展させていくのか」ということをテーマに、社会学者のジンメルやデュルケムなどの言葉を引用しながら考察した『〈脱・恋愛〉論 「純愛」「モテ」を超えて』(平凡社新書)だ。同書の著者で、早稲田大学で教鞭をとる著者の草柳千早教授に、条件で結婚相手を決めることや本書に登場する社会運動家・松本正枝さんについて話を聞いた。

――先生は現在、どんなテーマを研究されているんですか?


2012.01.09 月  

本

「デモ」に関する誤解を払拭! ド素人でも分かる手引書『デモいこ!』



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『デモいこ! 声をあげれば世界が
変わる街を歩けば社会が見える』
(河出書房新社)

 昨年3月の東日本大震災と、それに伴う東京電力福島第一原発事故によって、さまざまな社会的な現象が引き起こされている。そのひとつが、いわゆる「デモ」の増加だ。震災以降、原発の安全性を疑い、原発依存からの脱却や原発停止を訴えるデモが、従来の活動家だけでなく一般市民の間からも起こり、10カ月近く経った現在でもその動きは続いている。

 しかしその一方で、「デモ」というものに対して多くの人々が根本的な誤解をしている場合が少なくない。たとえば、デモという行為を「違法なもので、参加しただけで逮捕されることがある」とか「労働組合や左翼の活動家がやる政治的な運動」などと思い込んでいるケースだ。さらには、ジャーナリストなどと自ら名乗りながら、「火炎瓶が飛び交って権力サイドの建物が炎に包まれないとサマにならない」とか「本気さがないガス抜きのお祭りパレード」などと、まったくトンチンカンなことを言い出す者まで出てくる始末だ。


2012.01.05 木  

本

閉塞感漂う仮設住宅に革新! "これから"を見据えた『木造仮設住宅群』



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『木造仮設住宅群 3.11から
はじまったある建築の記録』
(ポット出版)

 雪が降りつもる東北地方のプレハブ住宅で新しい年を迎える被災者の様子が、年末年始にかけてテレビ各局で放送されていた。震災から10カ月、いまだ復興の足取りは鈍く、沿岸地域に明かりの灯る家は少ない。東日本大震災で建設された仮設住宅はおよそ7万戸。被災地が広範におよんだこと、津波によって流された家が多かったことなどから、その建設数も前代未聞の数字となった。そんな仮設住宅に対して、今回の震災では新たな試みがなされている。『木造仮設住宅群 3.11からはじまったある建築の記録』(ポット出版)は、前例のない木造による仮設住宅の建設に挑んだ記録である。

 木造仮設住宅の建設に取り組み、この本を上梓したのは福島県会津地方に本社を置く建築事務所「はりゅうウッドスタジオ」。本書には、福島県に建設された史上初の木造ログハウスによる仮設建設の様子や、その具体的な工法とともに、そこに住む人々の写真が多数収められている。


2012.01.04 水  

本

意外に知らないことが多かった!


セックスはテクニックよりも信頼感 彼女にも読ませたい『HOW TO オーガズム』



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『もちろん女医が教える 彼女にも読ませたい HOW TO オーガズム』(文苑堂)

 日本人のセックス回数が、世界最低レベルなのは今や常識だ。外国人が驚く、レベルの高いアダルトビデオやコミック等々、セックスメディアが溢れ返る日本では、もう誰もセックスに興味がないのか? と思いきや、意外なことにセックスをテーマにした「実用書」が出版ブームなっていた。

 これまでも幾度かセックス本ブームはあったが、昨今、出版されているものの特徴は、医師が監修し、医学的な根拠に基づいて本当にセックスを楽しむためのキモになる部分にテーマを絞っていることだ。最近注目されている中の1冊『もちろん女医が教える 彼女にも読ませたいHOW TOオーガズム』(文苑堂)は産婦人科医の池下育子氏の監修によるもの。本書で驚いたのは、冒頭で「本書は女性を喜ばせるセックスのテクニックだけを一方的に指南するハウツーセックス本ではありません」と言い切っていることだ。


2012.01.04 水  


表紙
最新号ピックアップ 月刊サイゾー2月号1月18日発売!
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本

気鋭の旅行記作家がバカバカしい例え話で科学の本質を語る『感じる科学』



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『感じる科学』サンクチュアリ出版

 素粒子って、朝○新聞夕刊のつまんないコラムのこと? しばしば目にはするけど、どういう意味かはよくわからない物理科学の世界。学会の先端では是非を巡って様々な議論がなされているが、実際のところ、研究者にもよくわかっていないのだという。

 それならド文系の私にわかるわけないじゃないか、と理科学アレルギーの貴兄にこの一冊。『感じる科学』(サンクチュアリ出版)は、旅行記作家で、「相対性理論を世界一面白く解説する男」を自称するさくら剛氏が、難解な科学理論をわかりやすく、かつバカバカしく解説した本だ。業界有数の物理マニアであるさくら氏が、相対性理論から万有引力、量子論、進化論、ダークマターにビッグバンといった宇宙論まで、聞いたことはあるけどイマイチわからなかった不思議な科学の概要を、「プルルンと潤う上戸彩ちゃんのアヒル口から跳ね返った光子が私たちの目に入り......」といったような身近な例え話で面白おかしく説明してくれる。科学自体の面白さもさることながら、著者の軽妙な語り口が楽しい本だ。


2011.12.29 木  

本

地元紙は"アルジャジーラ"になれるのか?『河北新報のいちばん長い日』



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『河北新報のいちばん長い日 震災下
の地元紙』
(文藝春秋刊)

 仙台市を拠点にニュースを発信し、宮城県内で48万部の発行部数を誇る地方新聞・河北新報。宮城県の世帯数が91万世帯というから、単純に計算すれば県民の半数以上が閲読している計算になる。そんな河北新報社から、震災後の同社の動きを記録したルポルタージュ『河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙』(文藝春秋刊)が発売された。

 前例のない震災を経験して戸惑う現場。ガソリンが尽きそうになる中、続けられる取材活動。がれきの中の配達。新聞制作現場からのルポは、あらためて震災の大きさ、恐ろしさを浮かび上がらせる。また、記者として前線に出ることのできない辛さや、前線にあっても被災者を助けられず取材をすることしかできない苦しみ、避難したものの、報道人としてそれが適切であったのかについて悩まされる描写に現れる葛藤は、一介の地方新聞社という枠を越え読者の心を打つ。


2011.12.25 日  

本

YouTube見ながら一緒に歌おう


闘志と犠牲精神を養い、今日から役立つ不抜の実用書『世界軍歌全集』



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『世界軍歌全集 歌詞で読む
ナショナリズムとイデオロギーの時代』
(社会評論社)

 一日の始まりはやっぱり軍歌だよね。もちろん、夜も軍歌。仕事中だって軍歌を聴いていると、やる気が出るよね?

 真珠湾攻撃70周年を迎えた12月8日に発売された『世界軍歌全集 歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代』(社会評論社)。全424ページ、文字数60万字、収録された軍歌の数は総数300曲に及ぶ大著である。

 いまだに石原莞爾が『最終戦争論』で示した予言を信じて(本気です、念のため)中二病扱いされ、有名国立大学で仏文を学ぶ美人女子大生を「セリーヌっていいよね」と口説いて、虫けら共をひねりつぶすような目で見られてもくじけない筆者としても感涙の一冊だ。こんな熱い大著を仕上げた著者に、ぜひ話を聞こうと「Giovinezza, Giovinezza, Primavera di bellezza(http://www.youtube.com/watch?v=_UW_l-mSOLU&feature=related)」と歌いながら、指定された場所に向かった。


2011.12.20 火  

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