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パンドラ映画館の記事一覧 (742件)

深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】最終回

森達也監督の劇映画デビュー作『福田村事件』 正義に染まった集団が過ちを犯すメカニズム

 1923年9月1日、相模湾北西部を震源地とする首都圏直下地震「関東大震災」が発生した。マグニチュード7.9と推測される大地震は、建物の崩壊や広範囲にわたる火災を招き、死者・...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.752

インターン制度を悪用した企業犯罪を映画化 ペ・ドゥナが慟哭する『あしたの少女』

 インターンシップといえば、学生が就業体験できる貴重な制度として知られている。日本でも就職活動の一環として活用されていることが多い。だが、そうしたインターン生たちが、入ったば...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.751

音楽ドキュメント『シーナ&ロケッツ 鮎川誠』 愛することがロックだったマコとシーナの伝説

 ロックは世間の常識にあらがうための武器だと、ずっとそう思ってきた。でも、ロックはもっと大きくて、ずっと深いものらしい。そう教えてくれたのは、福岡出身のロックバンド「シーナ&...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.750

“変態詩人”クローネンバーグの集大成『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』

 人体解剖のマエストロ、愛と狂気に満ちたインナーワールドを描くアーティストといえば、カナダ在住の巨匠、デヴィッド・クローネンバーグ監督に他ならない。人間の頭部が炸裂する『ス...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.749

カルト教団が題材のアニメ『オオカミの家』、アリ・アスター製作総指揮『骨』と同時併映

 南米チリに実在した「コロニア・ディグニダ」は、アドルフ・ヒトラーを崇拝したドイツ人パウル・シェーファーが設立したカルト系コミュニティとして知られている。入植家族や地元の子...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.748

Netflix配信『ルーシー・ブラックマン事件』 日本社会の闇に消えた元英国客室乗務員

 ブロンドヘアにブルーアイズ、身長は175cm。六本木にある外国人バーでホステスとして働いていたルーシー・ブラックマンさん(当時21歳)が行方不明になる事件が、2000年7月...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.747

東映ビデオが放つ非キラキラ系青春映画『神回』『17歳は止まらない』

 安藤サクラが体を張ってボクシングに挑戦した『百円の恋』(14)、池松壮亮と門脇麦が地下風俗で出逢う『愛の渦』(14)、兄弟間の近親憎悪を描いた窪田正孝主演の『犬猿』(18)...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.746

吉岡里帆主演、“理想の街”をデザインした新感覚ムービー『アイスクリームフィーバー』

 映画製作をデザインする。そんなユニークなコンセプトから生まれたのが、映画『アイスクリームフィーバー』だ。芥川賞作家・川上未映子の短編小説「アイスクリーム熱」を原案に、吉岡...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.745

“浅草キッド”の世界は実在する! 芸で結ばれた表現者たち『絶唱浪曲ストーリー』

 ビートたけし原作、劇団ひとり監督によるNetflix映画『浅草キッド』(22)は、寄席の世界で生きる師匠と弟子の濃密な関係を描いた実録ドラマとして人気を博した。同じく浅草に...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.744

山田杏奈、森山未來が“山人”を演じた『山女』 日本人のアイデンティティに迫る異色作

 岩手県遠野地方は四方を山々に囲まれ、さまざまな不思議な伝説が言い伝えられている。民俗学者の柳田國男がこれらの逸話を編纂したのが『遠野物語』だ。遠野で暮らす人々が自然と共存し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.743

本業で食べていける監督はごく少数!? 映画業界残酷物語『愛のこむらがえり』

 生田斗真、磯村勇斗らが出演した『渇水』が、6月2日から公開されている。水道料金を払えずにいるワケありな家庭を回り、停水執行する水道局員たちを主人公にした社会派ドラマだ。派手...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.742

ポール・シュレイダー監督『カード・カウンター』 スコセッシとの関係、三島由紀夫について語る

 腐敗した社会を正すヒーローになる。そんな狂気に取り憑かれた男を若き日のロバート・デニーロが演じた『タクシードライバー』(76)は、映画史に残る大傑作だ。ポール・シュレイダー...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.741

“レンタル家族”サービスの是非を問う実話系社会派ドラマ『レンタル×ファミリー』

 血縁関係のないキャストが集まり、家族を演じる映画の世界では、血のつながらない“擬似家族”をテーマにした作品はとてもリアリティーを感じさせる。岩井俊二監督の『リップヴァンウ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.740

「リトルタケシ」と呼ばれた二ノ宮隆太郎監督作『逃げきれた夢』 人生の岐路に立つ男の悲喜劇

 1シーン、1カット登場しただけなのに、妙に印象に残る俳優がいる。二ノ宮隆太郎は、そんなアクの強さを持つ個性派俳優のひとりだ。監督&出演を兼ねた自主映画『魅力の人間』(1...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.739

井口昇ワールドのヒロイン集結! 商業映画では描けない禁断の世界『異端の純愛』

 個性の強い映画監督たちの中でも、より際立った異能ぶりで知られているのが井口昇監督だ。劇団「大人計画」の役者として活動する一方、自主映画『クルシメさん』(98)や『恋する幼虫...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.738

進化系ヘイトクライムを体感する92分間! 社会派スリラー『ソフト/クワイエット』

 ヘイトクライム(偏見や差別に基づく犯罪)を題材にした作品は、ホラー映画『ゲット・アウト』(17)や実録映画『SKIN スキン』(19)など、現代社会の病巣をあぶり出した注目...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.737

憎しみ合いながら、母と娘はなぜ同居するのか? 映画『同じ下着を着るふたりの女』

 なんとも意味深なタイトルではないか。同じ下着を共有する女たちとは、どんな関係なのだろうか。韓国映画『同じ下着を着るふたりの女』を観ると、“ふたりの女”とは同居中の母と娘であ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.736

役所広司&菅田将暉共演『銀河鉄道の父』 宮沢賢治はリアル“でくのぼう”だった?

 視点を変えることで、それまでとは違った歴史や人物像が浮かび上がってくる。作家・門井慶喜の直木賞受賞作『銀河鉄道の父』(講談社)は、童話作家・詩人として著名な宮沢賢治の生涯を...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.735

愛を求めたチェコ最後の女性死刑囚 実録犯罪映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』

 無差別大量殺人はなぜ、どのようにして起きたのか。このシリアスな問題に真正面から迫ったのが、実録犯罪映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』だ。1973年、社会主義国だったチェコ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.734

アダルトショップを舞台にしたモンゴル映画 Z世代の青春『セールス・ガールの考現学』

 モンゴルから、たまらなくキュートかつユニークな青春映画が届けられた。物語の舞台となるのはモンゴルの首都ウランバートル。人口160万人の大都市にあるアダルトグッズショップで、...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.733

イスラムの聖地で起きた娼婦連続殺人事件 ミソジニー社会の闇『聖地には蜘蛛が巣を張る』

 イスラム教の聖地にて、連続殺人事件が起きた。イラン第2の都市・マシュハドはシーア派最大の聖地として巡礼者たちで賑わう一方、アフガニスタンとの国境に近く、アヘンの密売ルートに...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.732

凶悪事件のトラウマが伝播する社会派ホラー! シリーズ最終作『ハロウィン THE END』

 世界中を震撼させてきた人気ホラーシリーズが、ついに終焉を迎えた。ハロウィンの夜、不気味なマスクを被った“ブギーマン”が殺戮を繰り広げる『ハロウィン』シリーズ。オリジナル版の...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.731

石井岳龍、最後の授業『自分革命 映画闘争』 観客を挑発する過激なメタ構造映画

 大学教授である石井岳龍監督が、キャンパス内で拳銃をぶっ放す。石井監督の5年ぶりの新作映画『自分革命 映画闘争』は、日大藝術学部在籍時に撮った伝説的なデビュー作『高校大パニッ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.730

松山ケンイチ、長澤まさみが火花を散らす社会派ミステリー『ロストケア』

 高齢者たちを狙った連続殺人鬼と、法の番人である検事が、真正面から火花を散らして激突する。映画『ロストケア』は社会派ミステリーとして、とても見応えがある作品だ。殺人の容疑を掛...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.729

加害者と遺族の両視点で描く法廷サスペンス! “少年犯罪”をテーマにした問題作『赦し』

 取り返しのつかない罪を犯した未成年者は、はたして更生することができるのか。愛する家族を奪われた被害者遺族は、加害者を赦すことができるのか。少年犯罪というシリアスなテーマに迫...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.728

竹中直人監督、斎藤工主演『零落』はヒロイン・趣里の美しさに魅了される

 女優を美しく撮ることに関しては、トップクラスと言っていいだろう。竹中直人監督が撮る映画は、監督デビュー作となった『無能の人』(91)以降、どの作品もヒロインの美しさが際立っ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.727

8ミリ映画の青春『Single8』 ファインダーの中のヒロインはなぜ美しいのか?

 憧れの存在に、ちょっとでも近づきたい。物づくりへの第一歩は、そんな初期衝動から始まる。技術も経験もお金もないが、情熱だけは余りあるほどある。小中和哉監督の新作映画『Sing...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.726

“嘱託殺人”を題材にした犯罪映画『タスカー』絶望の先にあるものは何か?

 ジャン=リュック・ゴダールが死んだ。ヌーベルヴァーグの巨匠は、スイスの自宅で安楽死を選んだ。彼の最期を看取った家族や看護士に「ありがとう、みんな。この最期を実現してくれて…...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.725

ティモシー・シャラメ主演のR18ホラー 美しき人喰いたち『ボーンズ アンド オール』

 文明社会における最大のタブーとして、カニバリズム(人肉食)が挙げられる。人間が同じ人間を共食いするという行為には、戦慄を覚えずにはいられない。そんな禁断のテーマを描いたのが...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.724

城定秀夫監督が映画界で高評価される理由とは? 映画愛溢れる『銀平町シネマブルース』

 生命の喪失と再生、夢の終わりと現実との対峙。文字にすると仰々しいが、そんな普遍的なテーマをユーモアと祝祭感をたっぷりに描いたのが、ただいま絶賛ブレイク中の城定秀夫監督の新作...
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