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ボーナスで人気ドラマまとめ買い! 韓国ドラマのラブコメに浸る


 韓国ドラマがブームである。『冬のソナタ』のヨン様ことぺ・ヨンジュンなど俳優人気で火がついた韓国ドラマであるが、日本ドラマにはないストーリー設定や妄想シーンなどの演出、感情をオープンにするキャラクターなどドラマ自体が評価されている。

 実際、『冬ソナ』や『宮廷女官チャングムの誓い』のような話題になった大作以外にも面白いドラマは数多く存在する。以下では韓国の中でも気軽に楽しめるラブコメを紹介する。

『ファンタスティック・カップル』(2006年)

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 人間不信で高慢な大富豪のアンナ・チョ(ハン・イェスル)が記憶喪失になり、庶民生活を続けるうちに人間味が生まれてくるストーリーである。アンナは幼い頃に両親から莫大な遺産を相続したことを背景に夫のビリー・パク(キム・ソンミン)や従業員に絶大な権力を振るっていた。

 記憶喪失になったアンナは権力の背景を失ったが、それでも高飛車な性格と毒舌は変わらない。日本社会は容姿や学歴、年収など属性で人間が評価される傾向が強いが、その種の属性による判断を吹き飛ばす本質的な強さが高飛車なままのアンナには存在する。

『ファンタスティック・カップル』は米国映画『Overboard(潮風のいたずら)』(87年)の翻案で、純粋な意味での韓国ドラマではない。しかし、アンナの毒舌やチャン・チョルス(オ・ジホ)とのテンポの良い言い合いは韓国ドラマならではのものである。また、ジャージャー麺やマッコリなど韓国料理を効果的な小道具にしおり、韓国文化に溶け込んでいる。骨格がハリウッド映画であるため、韓国ドラマ初心者の入門作品としても向いている。

『華麗なる遺産』(2009年)

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 不幸に見舞われながらも明るく元気なコ・ウンソン(ハン・ヒョジュ)と、大手外食企業「チンソン食品」創業者の孫息子ソヌ・ファン(イ・スンギ)の偶然の出会いを契機にしたラブストーリーである。序盤でウンソンは父親の事業が失敗し、父親の焼死が伝えられ、継母から追い出され、自閉症の弟とは生き別れる。

 これでもかというほど不幸が降りかかるが、明るさを失わないウンソンが魅力的である。その髪型がウンソン・ヘアーと称して韓国女性のブームにもなった。「チンソン食品」創業者のチャン・スクチャ(パン・ヒョジョン)から全財産の受贈者に指名されたために、ファンとは遺産相続バトルの関係になる。

 健気なヒロインのウンソンに対し、相手役のファンはドラ息子で最低男である。「第一印象は最悪」が恋愛ドラマの定石であり、ファンには幼い頃に目の前で父親を亡くしたという同情すべき事情もある。それを差し引いてもファンの身勝手さは目に余る。それをファンの精神的成長として、恋愛ドラマの主人公に収めてしまうのだから、世の中の男性には優しい展開である。韓流ブームのけん引役は女性が主であったが、男性向きのドラマでもある。

『僕の彼女は九尾狐(クミホ)』(2010年)

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 アクションスター志望の大学生チャ・テウン(イ・スンギ)が九尾狐の封印を解いたことから、人間界に現れた九尾狐のク・ミホ(シン・ミナ)に振り回されるストーリーである。ヒロインが妖怪の九尾狐であるため、軽くオカルト要素もある。500年間も封印されていたミホの目による現代社会の描写も新鮮である。

 九尾狐のミホはテウンに好意を抱き、妖怪の力も使って一方的に追いかけ回す。女性の暴走に振り回される点では『猟奇的な彼女』的なカップルであるが、テウンも一途に思っているミホに対して身勝手で酷い仕打ちをしている。ミホの恋敵になるウン・ヘイン(パク・スジン)も性格が悪く描写されており、妖怪の純真さと人間の身勝手さが対比されている。その中でラストの主人公カップルの行動は感動的である。
(文=林田力)

林田力(はやしだ・りき)
ライター。漫画・ドラマ・不動産・裁判などジャンルを問わず活動中。著書に『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)。

『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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