サイゾーだって恋したい!恋愛大特集!

「新デートスポットはココ!」生活が根付いた街・豊洲デートで堅実な恋愛を


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 比較的新しいデートスポットとして注目を集めている豊洲を紹介する。豊洲は東京都江東区の南部に位置する。東京湾に面した埋め立て地であるが、有楽町から電車でわずか10分というロケーションにある。もともと工場やオフィスビルの街であったが、再開発によって商業施設が誘致され、デートスポットにもなっている。

 デートスポットとしての豊洲の主要施設は何と言っても「アーバンドック ららぽーと豊洲」である。造船所の跡地に建設されたショッピングモールである。建物の外観は決してスタイリッシュではないが、むしろ無骨さが造船所だったイメージを伝えている。「ららぽーと豊洲」に来たら、シネコン「ユナイテッド・シネマ豊洲」で映画を観賞するもよし、浮世絵美術館で絵画を鑑賞するもよし、「ドゥ・スポーツプラザ」で汗を流すもよい。さまざまな店舗で買い物するだけでも1日中楽しめる。

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 この「ららぽーと豊洲」には和食、洋食、中華から軽食までさまざまな飲食店がそろっている。「ユナイテッド・シネマ豊洲」の映画の半券でサービスを受けられる店も多い。「ららぽーと豊洲」の飲食店の特徴は造船の街のイメージにふさわしく、世界各地の港町の料理を提供する店を集めたことである。ハワイ風のハンバーガー店「オーシャンズ バーガー イン」やシチリア料理店「アンジェロシシリー」などである。

 しかも、ステレオタイプなご当地料理とは一味違う料理になっている。たとえば「韓国食堂 千の花」は韓流ブームで注目が集まる韓国料理を提供するが、韓国の御膳料理など美と健康にこだわっている。辛くて刺激的なものが韓国料理というステレオタイプな見方を一新させてくれる。恋人との会話も料理のうんちくで弾むだろう。

 店内を満喫したら、外を散策しよう。「ららぽーと豊洲」は海(晴海運河)に面している。この海側にはビオガーデン(野生生物が生息する庭園)やドッグランが整備され、心休まる場所になっている。しかも、ここは隣接する東京都立春海橋公園と連続しており、そのまま公園も散策できる。公園内で目立つ黄色い物体は「おもりのモニュメント」で、造船所跡地であることを記録するものである。公園はイベント会場になることもある。9月1日から11日まではドイツビールの祭典「豊洲オクトーバーフェスト2011」が開催されている。

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 春海橋公園の先には東京ガスの「がすてなーに ガスの科学館」がある。ガスやエネルギーを学べる入館無料の体験型学習施設である。大地が隆起したようなカマボコ型の建物が印象的である。子ども向けの内容が多いものの、東日本大震災や計画停電でガスは見直されている。ガスの基本を学びながら、ふたりの新居のあるべき姿を議論することもいい。

 「ガスの科学館」とは反対方向になるが、「ららぽーと豊洲」の北側には今年の春に結婚式場「アニヴェルセル豊洲」がオープンした。ヨーロッパの大聖堂や邸宅を模した建物は眺めているだけで恋人たちの雰囲気を盛り上げる。墓石のような高層ビルが林立する豊洲において、デートスポットとしての魅力を高める建物である。

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 再び「ららぽーと豊洲」の海側に戻る。ここには水上バスの停留所があり、お台場や浅草への直通ラインが運行されている。『銀河鉄道999』の松本零士氏がデザインした宇宙船のような外観の水上バス「ヒミコ」も就航している。新興の街・豊洲で遊んだ後は、豊洲とは対照的な浅草で古き良き下町の雰囲気を味わうこともよい。

 豊洲の特徴はマンションがあり、大学もあり、オフィス街でもあるためにさまざまな世代が存在することである。特に子どもと母親は目につく。ベビーカーも多い。豊洲に住む奥様は「キャナリーゼ」と呼ばれるセレブになるそうだが、それでも彼女らにとって豊洲は日常を過ごす場であり、生活感は皆無ではない。

 このようにデートスポットとしての豊洲の特徴は生活感があることである。これはデートスポットの横綱格の東京ディズニーリゾートとは対照的である。東京ディズニーリゾートの魅力は現実を忘れさせる非日常性にある。現実から離れた夢と魔法の王国で恋人と遊ぶことは素敵なことである。

 しかし、いくら現実から逃れて楽しい時間を過ごしても、現実に生きるわれわれは、いつかは現実に戻らなければならない。これは現実逃避のアバンチュールではなく、一緒に現実の人生を歩んでいこうとする恋人たちにとって重要である。恋人たちは豊洲に住むファミリー層に自分たちの将来を重ね合わせることができる。
(文=林田 力)


林田力(はやしだ・りき)
ライター。漫画・ドラマ・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)。
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