
「ご自身にとって、恋愛ってどのようなものですか」
東京を中心に大阪、福岡で「人生を変える女優メソッド・大人の色気セミナー」を開催するおかざきななさんに聞くと、彼女はこう言った。
「女性が生きるうえで最優先のものです。女性だけでなく男性にとっても『生きる目的』そのもの。幸せの最上級。女性を輝かせ、喜び、楽しみを与え、命の活力を作り出すためのシステム、それが恋愛だと考えています」
10代からの女優活動を経て、20代の時、芸能プロダクションを立ち上げた。その後、長く携わった芸能生活の中で得た独自のノウハウをもとに、今の「大人の色気セミナー」にたどりついた。このセミナーの内容はかなりユニークなものだ。笑顔の作り方、異性との接し方、仕草など、芸能人や著名人が周囲に放つ、あの独特のオーラに着眼し、それを自分たちの日常に取り入れていくことでそれぞれの日常に変化をもたらすことを目的とする。
「そもそも自分自身がかつて外見へのコンプレックスを強く抱えていたんです。女優を目指していた時も外見でなく『実力で勝負!』と考えていました。でも、現場ではそんなに実力はないけど、かわいい子がむしろオーディションに受かっていく。それを見て、ねたましく思うこともありましたが、同時に憧れも抱きました。それで、ある時期に『実力だけでは売れない』ことを認め、どうしたら自分に興味を持ってもらえるか、いろいろと工夫をするようになりました。一大決心してピンクのボディコンを来て、派手な自分をアピールし始めました。すると不思議なくらい周りの人たちが親切にしてくれ、仕事が増えたりと自分のそれまでの環境に変化が現れたんです。この体験から、外見が人に与える印象もまた『実力』であることに気付きました。それから、女優を引退し、芸能プロダクションを作って、新人に自分の経験をふまえた自己アピールの仕方を教えるようになりました。結果、続々と芸能界へのデビューを作り出していけるようになったんです」

「ある時、一般のビジネスマンを対象にこの芸能人の外見のアピール法を教えるセミナー『ビジュアルトレーニング』を開催しました。これがとても反響がありました。最終的に8,000人近くの受講生が私のもとにやってきました。このトレーニングの女性受講生からさらに『デートの時に彼氏がぐっとくる外見のアピール法ってないですか?』という質問を受けて、その時に女優が恋愛ドラマなどで使っているしぐさや目線、声の使い方を教えると、これがさらに大好評だったんです。でも、同時に参加者が『女性である人生を楽しめていないどころかむしろ苦しんでいる』という現実にわたし自身がショックを受けました。以後、本格的に『大人の色気セミナー』として一般の人向けに今のセミナーを開校しました。日本の女性たちに女としての自信と輝きを持ってもらいたかったのです」
募集をかけると、セミナー受講者は年齢は平均38歳前後、ほとんどの方が仕事をしていて、年収も600万円クラスのキャリアウーマンの方が多かった。外見もそれなりにきれい、仕事もがんがんやってきて、自分磨きもしているけれど、なのに何年も彼がいない、女としての自信がないという方がほとんど。
「なかなかパートナーを見いだせない人に共通するのは『ストライクゾーンが狭い』こと。つまり相手を選ぶ基準がありすぎて、理想ばかりを追い求めすぎているケースが多いんです。相手にしてもらうことばかりを期待して、自分が相手に与える意識がない。逆に良きパートナーに恵まれる女性は理想ではなく、今、目の前の現実をしっかり見つめ相手の良いところを探すくせがついている。相手に対して何ができるかをいつも考えている」
恋愛が苦手そうな人はともかく、モテそうなのにモテないというパターン。なかには要素を満たしていながら、男性をどこか遠ざけている女性もいる。
「無表情で反応しない人はもてないですね。男性は単純ですからわかりやすいことが大事。何を考えているのか、何がすきなのか、嬉しいのか、自分を好きなのか嫌いなのか、一目でわかりやすいこと、クイックレスポンス&オーバーリアクションが大事です。無表情無反応な人はなかなか男性にもてません」

女性講師である先生の目から見て、一般的に男性は、女性の外見・仕草に対してどんなところに魅力、色気を感じているのか。
「男性は女性に『やさしさ』を求めますが、やさしさとは言い方を変えれば『自分に自信を持たせてくれること』『一緒にいると自分が男性であることを感じさせてくれること』だと思います。外見仕草に関しても、女性が女性であることをアピールすればするほど男性は自分が男であることを強く意識します。女性のバスト、ウエストのくびれなどをアピールしているファッションでメイクやヘアも女性らしさを感じさせるロング、巻き髪にした女性、また、表情にメリハリがあり、喜び・楽しみ・悲しみ・怒りなどをうまく表せる人、そして男性に対して『すごいね』『頼りになるね』など積極的なホメ言葉を使ってくれる女性、連れて歩いて誇りに思える女性、品がありながらもフェロモン全開の女性らにきっと魅力を感じていると思います」
女性の内面に対して男性が魅力を感じる部分はどうか?
「弱さをさらせる女性なんかそうだと思います。特に今の日本の男性は草食系に代表されるように不安の中で自我を確立しています。ビジネス面での女性の自立は素敵ですが、プライベートでは女性が男性と同じように自分を主張して強くなるより、男性に甘えたり頼ったり負けてくれる女性であることも大事なのかなって考えます」
ちなみに先生にとっての理想の女性像というのも聞いてみた。
「恋愛の基本は『今目の前の人を本気で愛すること』です。常に100%愛することを決めて、たくさんの人を本気で愛せる人になって欲しいと思います。ちなみに私の憧れはレディー・ガガ、マドンナ、叶恭子さんです。あそこまで突き抜けて自分を堂々と表現する生き方は、人々に『自分を生きること』を気付かせてくれます。自分磨きをする目的は、自分らしく生き、最高に幸せな人生を全うすることです。最近は恋愛しない男女が増えすぎて残念です。恋愛もビジネスも人生も欲しいものは必ず手に入ります。失敗を恐れずチャレンジしてください。恋愛上手な人はビジネスでも成功しますから!」
大好評の『大人の恋愛セミナー』だが、仕事と併せて恋愛に積極的な人が増えることで世の中はどのように変わるのか、恋愛が社会に及ぼす貢献性というものについてもおかざきさんはこう語ってくれた。
「経済は人々のモチベーションが作り出しているもの。特に日本の経済は男性のモチベーションによって左右されていると思います。恋愛のエネルギーはパワー、モチベーションを作り出す最大の栄養。恋愛をする人が増えていくことで、幸せな感情が日本経済をより活性化させていくとわたしは思っています」
(取材・文=名鹿祥史)

●おかざき・なな
CANBEスタープロダクション代表。スター・プロデューサー。芸能界で6万人のタレントをオーディションし、100名以上の新人をデビューさせた実績をもつ。芸能人の使う"アピール術"を、誰でも簡単に使えるメソッドとして開発し、ごく普通のビジネスマン、OL、主婦に指導し、仕事、収入、生き方に大きな違いを作り出している。講座実績は、東京を中心に10年間で1,200回以上、講座参加者は1万人以上になる。最近はNHKをはじめ、日本テレビ、TBS他、各テレビ局への出演も増え、某人気アイドルグループに「女優メソッド」を指導し話題になる。"アピール術"を通じて芸能人以上に存在感のあるビジネスマンや魅力的な女性を増やすことで、活気ある社会の実現を目指している。
著書に『魅力の法則―7秒で魅了するテクニック』(こう書房)、『たった1秒で愛される 女優メソッド』(講談社)
http://www.nanaokazaki.com






