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岡村隆史が見せた”萎縮しない笑い” 批判を受け止めた『めちゃイケ』の流儀

nainai.jpg『ナインティナインのオールナイトニッ本 vol.2』
ワニブックス

 ナインティナイン、よゐこら”お笑い第四世代”によって、13年にわたってフジテレビ”土8″枠に君臨し続ける『めちゃ×2イケてるッ!』。ビートたけし、明石家さんまら”お笑い第二世代”によって同枠で放送された『オレたちひょうきん族』の8年を大きく更新し、現在も”リアルな笑い”を追求している。だが、『めちゃイケ』は「子どもに見せたくない番組」の上位にランクされ、人気コーナー”七人のしりとり侍”は「いじめを助長している」との批判からコーナー打ち切りとなっている。

 周囲からの風当たりが厳しくなる中、バラエティーの未来を憂う岡村隆史は2月27日放送の「プロフェッショナル めちゃイケの流儀」で、笑いへの真摯な姿勢を自らから体を張ってアピールした。あるテレビ情報誌記者は次のように語る。

「有識者らによって組織されるBPO(放送倫理番組向上機構)に寄せられた番組への苦情を岡村が自らシミュレート。以前放送されたスーパーのレジ袋をかぶった企画が『窒息の恐れがあるため危険』との指摘を、岡村はその安全性を試すべく、自らカバンをかぶって、息ができることをチェック。また、バナナマンの日村に手錠をかけたまま熱湯風呂に落としたのが、『芸のない企画』と指摘され、岡村は全身寝袋に入った状態で湯の中に落下し、根性を見せました。さらに、加藤浩次、鈴木紗理奈らを”人間チョコレートフォンデュ”にした映像も『見るに堪えない』と批判され、岡村はより危険を伴う生コンクリートをかぶって、笑いの限界に挑戦。BPOからの『萎縮しない笑いを望む』という声を皮肉を込めて追求し、岡村の揺るぎない笑いへのこだわりを体現した内容でした」

 かつては、松本人志に著書『松本』(朝日新聞社)で「ナイナイはダウンタウンのチンカス」と書かれたこともあった。だが、岡村は松本に勝るとも劣らない信念を持って笑いに取り組んできた。彼らについてある放送作家は次のように明かした。

「今回の企画では、番組の名物コーナーの一つ”オファーシリーズ”の秘話も明かされました。以前、SMAPのライブにジャニーズJr.として岡村が出演しようとした際、実はJr.たちのダンスの実力にプライドを打ちのめされ、Jr.と一緒に踊ることが笑いになるのかという戸惑いもあり、「すみません、あんなに完璧には踊れないので辞めさせてください」と当時の総監督・片岡飛鳥氏に語ったそうです。慰留されて、なんとかレッスンを続け、ついにSMAPとコラボした岡村。その際、初めて相方の矢部浩之に『これ、面白かった?』と聞くと矢部は『今までの中で一番面白かった』と告げ、サッカー部の先輩後輩から始まった二人の友情を物語るエピソードが語られました。”しりとり侍”の打ち切りのように、地上波のバラエティー番組はどんどん笑いの”刀狩り”が行われている状態。少しでも過激な表現は、視聴者からのクレームでことどく批判されてしまい、番組制作者も『叩かれるならやらない方がマシ』と自主規制してしまっている。だから安易なクイズ番組増えるわけですが、それでもなお、信念を持って”真面目にふざける”姿勢を見せた岡村の姿は確実に現在のお笑いに一石を投じたはずです」

 何が”リアルな笑い”かを定義するのは千差万別で、人の価値観と時代によって常にたゆたっているもの。だが、笑いのために体を張る芸人たちの姿は、嘲笑の対象ではなく、むしろ、人に勇気すら与える力があるだろう。ナイナイと親交の深い江頭2:50は、こんな言葉を残している。

「俺のライブに来る奴らを見てると、結婚はおろか、恋愛もまともにできないんじゃないかっていうような奴ばかり。だけど俺は、そういう奴らのためにこそ、笑いをやりたい!!」

「目の前で悲しんでいる人を見つけたら何とかして笑わせたい。そのためなら警察につかまってもいい。寿命が縮まってもいい」

 最もハードコアで、アバンギャルドでありながら笑いに真摯な江頭と、常にバラエティーの第一線で活躍してきたナイナイは、表現の形態は異なるが、二組とも同じ信念を持っているのかもしれない。

ナインティナインのオールナイトニッ本 vol.2

ナイナイを見て育ちました。

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最終更新:2018/12/07 19:00

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