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元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第146回

「民主党は女子高生のようなオッサンだらけ」気鋭の論客が政治家の幼児性を一刀両断

motoki0717.jpg「週刊新潮」7月19日号 中吊り広告より

グランプリ
「『女子高生』オジサン化で『B層』の社会学 適菜収」(「週刊新潮」7月19日号)

第2位
「日経新聞喜多恒雄社長と美人デスクのただならぬ関係」(「週刊文春」7月19日号)

第3位
「幸福の科学 大川隆法『性の儀式』一番弟子が懺悔告発!」(「週刊文春」7月19日号)

次点
「荒川河川敷で『ひとりじゃないの』を1人で歌った『天地真理』」(「週刊新潮」7月19日号)

 注目の蜷川実花監督、沢尻エリカ主演の『ヘルタースケルター』が封切られた。

 初日には雲隠れしていた沢尻が出てくるとあって、取材陣の数はすごかったようだが、始まる前から沢尻が所属する「エイベックス」から“お達し”があったのだろう、肝心の「大麻中毒」についてはどこの社も聞いていないようだ。

 芸能記者が情けなく、プロダクションの飼い犬なのはよく知っているが、一人ぐらい勇気のあるレポーターはいなかったのだろうか。

 スポーツニッポンは7月15日付で、こう書いた。

「今、手に入れたいものを聞かれ『透明人間になりたい。見えないくらいに』と答えた沢尻。本紙の取材では、現在決まっている仕事は『ゼロ』。CM契約も1本もなくなった。しかし、この日だけの印象で言えば、やっぱり沢尻は“イイ女”。ゼロからどう立ち上がっていくのか、楽しみだ」

 イイ女なのはわかっている。沢尻がブスだったら、こんな騒ぎにはならない。不思議なのはいくつかの新聞を拾い読みしても、映画についての評価は出ていないようだ。沢尻効果で蜷川監督はあちこち引っ張りだこだったが、映画が評価されてなんぼの世界だ。

 お騒がせ女を起用した蜷川の意図はまんまと当たったが、監督としての評価は上がるのだろうか。

 週刊文春が報じた「大麻中毒」報道は、蜷川、沢尻側の知恵者が仕掛けたのではないか。そう勘ぐりたくもなる。スキャンダルを振りまくことでしか存在感をアピールできない女優は、今度はどんなスキャンダルで驚かせてくれるのだろうか。そこにしか、沢尻の存在価値はないのだから。

 さて、新潮のワイド特集「我が人生『運命の一日』」に、久しぶりに天地真理が載っている。

 白雪姫も60歳になった。横浜市内の家賃7万円のシニアマンションで一人暮らし。天地がこう語る。

「気分が悪くなったら、ボタンを押せば救急車が来るんですよ。だからここでね、余生をゆっくり過ごそうと思って……。1日500円でお弁当もつくのよ。お肉とか、お魚とか。夕方の4時半になると、フロントへ取りに行くの」

 「ひとりじゃないの」「水色の恋」「ちいさな恋」で一世を風靡し、紅白歌合戦にも出場した。

 34歳の時に実業家の男性と結婚して長女が生まれたが、離婚した。長女が天地の近くに住んでファンクラブの管理を行い、家賃や生活費はファンクラブの会費で賄っているという。だが、そんなにたくさんのファンがいるとは思えない。

 彼女の近影が全盛期の頃の写真の下に小さくあるが、過酷だった人生が刻まれた顔である。

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