
ビートたけし独立で揺れる「オフィス北野」軍団の謀反と“廃業覚悟”無名タレントたちの嘆き
ビートたけし オフィス北野

ビートたけしが、所属事務所「オフィス北野」から独立。残された弟子たち「たけし軍団」のメンバーが、森昌行社長ら経営陣と対立していたことが明らかになった。
当初、たけしが、より自由な活動を求めての独立だといわれていたが、実際には「事務所内の金銭トラブル」が浮上した。そんな中、オフィス北野所属タレントのひとりは「食えなくなるかもしれない」と戦々恐々だ。
「僕は無名ですから、スタッフ的な仕事も手伝って、こっそりアルバイト代をもらっていたんです。でも、親しいスタッフの方から『これからは、みんな無駄飯を食えなくなる』と言われました。正直、仕事は月に数本で、完全に出来高制になれば、ほかでアルバイトをしなくちゃならないです。本心では、たけしさんの大ファンなので殿についていきたいんですけど、自分を拾ってくれたのは社長の方なので、恩がある以上、自分から事務所に背は向けられないです」
このタレントには、オフィス自体の将来を心配する余裕がないようで、「事務所に何が起こっているのかは、まったく知りません。それこそネットニュースで読んでいることしかわからない」という。
「揉めごとといえば、昔、たけしさんと経営陣の間で映画製作の予算をめぐって意見の食い違いがあったという話ぐらいしか知らないです」
このタレントは、スタッフの一員として北野作品の手伝いをしたことがあり、現場に顔を出していた中で、とある話を先輩タレントから聞いたという。
「キャスティングに関して、自由にやりたいたけしさんに、事務所が『たけしさんの自腹で作っているわけじゃないから』と口出ししたらしいんですが、事務所が連れてきた役者は、表向きのギャラを水増しして、誰かが中抜きしているという疑いがあったそうです」
結局、たけし独立の経緯については、ダンカン、水道橋博士ら軍団メンバーが各自のブログなどで声明文を発表。森社長が無断で会社の筆頭株主になっていたことや、会社の役員報酬を引き上げていたなど「裏切り行為」があったと明かされた。たけし離脱で北野オフィスの収益が急落するのは間違いないとみられる。
そうなれば当然、軍団メンバー以下、所属タレントの待遇も一変する。ある芸能記者は「絶対的に安泰なのは、ガダルカナル・タカさんとダンカンさん、浅草キッド、あとは寺島進さんら、一部俳優くらいでは?」とまで言っており、末端タレントが路頭に迷う可能性が高まる。
「親しい別の所属タレントも、『廃業も覚悟する』って、次の就職先を考え始めたりしていますからね」(同)
このあたり、ほかでもないトップの森社長が一部メディアに対し「当然、人の出入りもあるでしょう」と覚悟を示していたが、オフィス北野のホームページには、およそ90名のタレントが所属として掲載されているものの、世間的にはほとんど知られていない人が多い。業界内では「スタッフが偉そう」との声も聞かれていたオフィス北野だけに、営業力も疑問視され、このままだと前途多難な泥舟状態と化しそうだが、まずは無名タレントらがその身を案じ始めているようだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)
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