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沖縄国際映画祭の惨状……レッドカーペットはカオス、無料上映でも空席、規模は年々縮小、来年はどうなる?

「島ぜんぶでおーきな祭 -第10回沖縄国際映画祭-」公式サイトより

 4月19日から沖縄県各地で開催された『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』が4月22日に閉幕。吉本興業が始めたこの映画祭も記念すべき10年目を迎えたが、その現場は、なんとも“トホホ”な状況だったという。現地に行っていた映画関係者は、こう話す。

「全体的に盛り上がっていなかったんですよね。沖縄県内各地に複数の会場が点在し、それぞれでいろんなイベントをやっていたんですが、まずどの会場もこぢんまりとしているんです。有名俳優が出るような時間帯でないと200~300人規模の会場でも全然埋まっていないし、地元の祭りよりも寂しい感じの会場もありましたね」

 作品の上映は一部無料だったが、空席もあったという。

「今年は特に目玉となるような作品もなかったとはいえ、無料でも満席にならないのは、どうかと思いましたね。単純に映画祭としての体をなしていない。まあ、そもそも映画業界からは相手にされていないということもあるんですが、“国際映画祭”という名前は外したほうがいいのではないでしょうか」(同)

 そして、とんでもないカオスだったのが、最終日に行われた「レッドカーペット」でのセレモニー。吉本所属の人気芸人のほか、阿部寛、井浦新、速水もこみち、黒木メイサなどが登場した。現地で取材をしていたカメラマンが話す。

「あいにくの雨が降ってしまって、スケジュールが大幅に遅れたんです。でも、公道での開催だったので、使用できる時間が限られていて、結局2時間たっても雨はやまず、そのまま始めてしまった。俳優さんたちは、にこやかに対応してくれましたが、舞台裏はグチャグチャでしたね。現場の仕切りが悪くて、取材陣と一般の観客とが入り混じっているところもあったし、時間の余裕もなくて、次から次へと俳優さんが登場してしまってグダグダになるしで、ひどいものでした」(同)

 そんな沖縄国際映画祭だが、次回の開催も決定している。事情を知る芸能事務所関係者は、こう話す。

「吉本だけのイベントではなく、沖縄県の地元と密につながったイベントなので、そう簡単にやめることはできないでしょう。ただ、年々規模は縮小していて、もうかっていないのは明らか。しかも、話題作の出品はほとんどないし、仕切りの悪さもあってレッドカーペットに出てくれる俳優さんも減っていくでしょうから、来年以降はさらに寂しいものになると思います。言い出しっぺの吉本興業・大崎洋社長としても、引くに引けない状況というか、かなりドン詰まりになっていますね。次回あたりから、別の大手事務所に協力をしてもらうなどして、大規模なテコ入れが必要だと思いますよ」

 記念すべき10回目で、最悪のカオスとなってしまった沖縄国際映画祭。来年は改善されるのか、はたまたさらなるカオスとなるのか……? ある意味、今後も目が離せない。

最終更新:2019/03/14 12:51
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