
テレ朝『ビートたけしのスポーツ大将』が“予定通り”打ち切り! 後枠は『所&林修のポツンと一軒家』
テレビ朝日 ビートたけし

テレビ朝日系のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』が9月いっぱいで終了することがわかった。10月以降は不定期のスペシャル番組として継続されるという。後枠には、単発で高視聴率を連発している『所&林修のポツンと一軒家』がレギュラーに昇格する。
『スポーツ大将』は、1985年4月から87年3月と、88年2月から90年2月まで放送され、陸上短距離の五輪金メダリストであるカール・ルイスを模した「カール君」などで人気を博した伝説の番組。昨年11月、27年ぶりにレギュラーとして復活し、話題を振りまいたが、放送しない週が多く“名ばかり”レギュラー番組と化していた。
「復活当初は2ケタを取ることもありましたが、徐々に視聴率が落ちていき、最近では5~7%ほど(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)しか取れていませんでした。レギュラーと言っても、放送頻度は月イチ程度。直近のオンエアは7月15日で9.3%と健闘はしましたが、また1カ月以上間が空いています。司会のたけしが、同時間帯放送となる来年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に、“落語の神様”古今亭志ん生役で出演し、語り手としてナビゲートすることが決まっていましたから、年内に打ち切りは既定路線。今後も特番で継続するのですが、これまでも月イチ程度のオンエアだったのですから、放送時間帯や曜日が変わるくらいで、実質的には何も変わりません」(テレビ誌関係者)
後枠に入る『ポツンと一軒家』は、もともと昨年9月まで同枠で放送されていた『人生で大事なことは○○から学んだ』の中の一企画だった。衛星写真で発見したポツンと建つ一軒家を訪ね、その生活ぶりに迫る番組。昨年10月22日に初めて特番で放送され、激戦区の日曜ゴールデン帯で15.5%の高視聴率をマーク。その後も単発でオンエアされ、10%超えを連発。直近の2時間スペシャル(8月19日)も12.6%と、同日の大河ドラマ『西郷どん』の11.0%を上回る絶好調ぶりで、レギュラー昇格は当然のなりゆきといえそうだ。
「テレ朝にとって、『ポツンと一軒家』を放送するメリットは、なんと言っても、タレントを使うわけではないので、制作費が安く上がる点。ネックになりそうなのは、“ネタ切れ”ですが、これまでと同様に、特番編成で毎週放送するわけではないでしょうから、1年くらいは持つでしょう」(同)
同局の日曜ゴールデン帯といえば、『日曜もアメトーーク!』も、木曜深夜版との週2回放送によるネタ切れ、マンネリ化が原因で、9月いっぱいでの打ち切りが決まっている。10月から、日曜午後7時、8時台は新たなラインナップで、強力な日本テレビのバラエティ番組に対抗していくことになる。
(文=田中七男)
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