日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 任天堂、ゲーム実況容認で新時代へ

利益化もOK! 任天堂がゲーム実況を公式で認めて、ゲーム業界が新たな時代へ

任天堂ホームページより

 11月に任天堂が発表した著作物に関するガイドラインが、ゲーム市場を盛り上げるのではないかと、話題になっている。

 任天堂が新たに発表したガイドラインは「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」というもの。

 ここでは「ゲームからキャプチャした動画や静止画等をネットで収益化しても、公式ガイドラインに従う限り、任天堂は著作権侵害を主張しない」ということが示されている。

 これに、喜んでいるのはこれまでゲーム実況動画をYouTubeなどに投稿してきた投稿者たちである。これまで「ゲーム実況動画」は、著作権的には問題のあるグレーの存在。仮に、権利元のゲーム会社が著作権を侵害していることを申し立てれば、抗うことのできないものだった。

 だが、これからは任天堂に限っていえば、ガイドラインに則して投稿する限りは著作権を侵害しないことになる。ガイドラインでは、ゲームの映像をそのままアップすることは禁じているが、コメントやテロップなどの演出を行う実況動画に限っては、問題がなくなるのだ。とりわけ、ガイドラインで任天堂は、“別途指定するシステムによるとき”とした上で、個人に対しては、営利目的か否かを実質問わないことにしており「ゲーム実況動画」で収益を得ることも問題なくなったのである。

「任天堂が期待しているのは、実況を通じて作品の面白さを知った視聴者が新たなゲームユーザーになる、つまり商機が増えることです。ネタバレを主な目的としたりしないのであれば、まったく問題なく動画投稿をすることができるでしょう」(ゲーム制作会社社員)

 これを受けて、これまでゲーム実況動画を投稿してきたユーザーの間では驚きと共に、任天堂に対する感謝の声が挙がっている。

 今回は、あくまで任天堂の作品に限ってのことだが、業界大手が「ゲーム実況動画」を認める姿勢を示したことで、他社も同様の措置をとる可能性は十分にある。

 存在自体がグレーの「ゲーム実況動画」であるが、魅力ある動画を通じて「このゲームは、買ってみようかな」と思ったことのあるユーザーは多いはず。

 これを機に「ゲーム実況動画」がさらに活性化して「買ってよかった」と思えるゲームに出会える機会が増えることを願ってやまない。
(文=ピーラー・ホラ)

最終更新:2018/12/09 18:00
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