「神田の女はすぐ金券ショップに入るなあ!」
――タバコ。ライダースジャケット。そして、東京への罵詈雑言。薄幸のやさぐれキャラが観る者の心をつかみ、数々のネタ番組で爪痕を残している納言。いかにして不思議なバランスの男女コンビが生まれたのか。「取材されるのは2回目ぐらい」と語る2人を直撃した。
――事務所の入り口に活躍しているタレントさんのパネルが貼られてますよね。さっき見たら、納言さんも飾られてました。
安部 本当ですか? 初めて聞きました。
薄 えー! 知らなかった。うれしい……。
――最近、事務所の待遇変わりました?
安部 挨拶してくれる人の数が増えましたね。
薄 あるある。急に喋りかけられますわな。ダメ出しとかアドバイスももらえるようになりました。
――最近、ネタ番組見ると、ほとんど納言さん出てますもんね。大体のバラエティ番組は制覇したんじゃないですか?
薄 それは言い過ぎだな、言い過ぎ。
安部 まだ全然です。
薄 でも『エンタの神様』(日本テレビ系)やゴールデン帯の番組は特にありがたかったですね。次は『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系)にも出たいな~。『ツギクル芸人グランプリ』のとき、カメラが現れて「出演決まりました」って封筒渡されたんですよ。『ENGEI』に出演がきまったときの演出と一緒で、「来た!」と思って開けたから、「なんだ、『ENGEI』じゃねーのか」みたいな(笑)。
安部 いや、嬉しかったですけどね!
――振り返ると、去年の『M-1グランプリ』の予選の最中から「納言が面白い」って聞くようになったんですよ。でも「納言」を検索してもなかなか情報がないから、どんな漫才なのか、想像をかき立てられてました。
薄 「納言」ってエゴサしづらいんですよね。下ネタばっか書いてる○○納言とかいうアカウント出てくるんで、そいつとそこにからむ人は100人ぐらいブロックしてます。私、バカみたいにエゴサするんで。