
ラグビーW杯、日本代表「歴史的ベスト8」に至るまでに起きていたラグビー界の“負の遺産”
W杯 ラグビー

代表チームのみならず、日本ラグビーの真価が問われるのはこれからだろう。
10月21日、ラグビーW杯日本大会で初の8強入りを果たした日本代表が都内で解散した。総括記者会見では25歳のNO8姫野が「ラグビー界は今後が大事になってくると思う。どんどんラグビーの魅力、素晴らしさを、発信していけるようにやっていきたい」と使命感をにじませれば、リーチ・マイケル主将も「日本代表は、強いまま継続することが大事。日本のファンを感動させられる試合を続けられたらいい」と、今後のラグビー界の発展を祈った。
自国開催となった今大会は日本中が熱狂する大成功を収めたが、ここに至るまでには「負の遺産」とも言える不祥事も数多くあった。
「明治大学、新日鉄釜石で活躍した『元祖ミスターラグビー』で、現在はスポーツキャスターの松尾雄治は1992年にポーカー賭博で逮捕されています。明治大学OB会を除外され、業界から完全に干されることになりましたが、同じ大学の先輩のビートたけしが手を差し伸べ、オフィス北野に所属させ、復帰を果たしました」(スポーツライター)
下半身を巡る事件も枚挙に暇がないが、中でも世間の関心を集めたものといえば、97年に大騒動になった帝京大学ラグビー部集団レイプ事件だろう。
「当時19歳の女性が好意を寄せていた大学生に誘われて、カラオケボックスに行った。そこには同じラグビー部の部員が10人以上おり、すでに飲み会が始まっていた。そのうち彼女は皆が飲んでいたのと同じフロアの別室で大学生とSEXを行うのだが、途中で気分が悪くなったと言って男が去った後、複数の男たちが入ってきて、脅され、レイプされるというものでした。被害女性はその後、PTSDに苦しむ人生を余儀なくされています」(前出・スポーツライター)
また、近い所では今年6月にはトップリーグ、トヨタ自動車のイエーツ・スティーブンと樺島亮太がコカインを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されている。
日本代表の活躍を通じて、ラグビーが「紳士のスポーツ」であることを選手、ファンが心に刻み、二度と不祥事が起こらないようになってほしいものだ。
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