小松政夫さん逝去に想う、“電線マン”オフィス北野・森元社長とビートたけしの「語られざる闇」

文=本多圭(ほんだ・けい)

小松政夫『みーんな ほんなごと!

「電線音頭」や「小松の親分さん」などで一世を風靡したコメディアンで俳優の小松政夫さんが12月7日、肝細胞癌のため都内の病院で亡くなった。享年78歳。小松さんと絶妙なコンビでお茶の間を楽しませた伊東四朗はもちろん、小松さんたちに刺激を受けたというビートたけしも、自身がレギュラーを務める情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)で小松さんをしのんだ。

 筆者は、1999年に小松さんと知り合った。

 同年8月22日、たけしの母親である北野さきさんが亡くなり、東京・葛飾区のお寺で通夜が営まれた際、その控室で初対面したのだ。

 たけしとの共演話は聞いたことがなく、なぜ弔問に来ているのか不思議に思っていると、小松さんと、当時「オフィス北野」の社長だった森昌行氏が旧知の仲だということを教えてもらった。

 小松さんといえば、テレビ朝日系のバラエティ番組『みごろ! たべごろ! 笑いごろ!』に出演。人気コーナー「悪ガキ一家の鬼かあちゃん」で、前述の伊東が母親役を、小松さんが息子役を演じ、その絶妙な掛け合いほか、『しらけ鳥音頭』『電線音頭』といった歌と踊りのパフォーマンスでお茶の間の人気を博した。

 そして、この番組を担当したディレクターが、当時、テレビ朝日系列の制作会社「スーパープロデュース」の社員だった森さんだった。森さんが同番組の名物キャラクター「電線マン」のスーツアクターをしていたことは、知る人ぞ知る話だ。

 「森さんは、たけしが太田プロから独立して、新事務所『オフィス北野』を設立した際、たけしからスカウトされ、事務所の部長に就任するんです。設立当初、事務所の社長には、TBS系の大手制作会社社長だったTさんが就任しましたが、その後、その制作会社が倒産したため、オフィス北野の社長も辞任。代わって森さんが社長に就任したんです」(知人のフリーライター)

 そんな森さんはマネジメントだけでなく、北野武監督の映画プロデューサーとしても辣腕をふるい、たけしと良好な関係を築いていたが、たけしが元銀座ホステスのE子さんと不倫関係(昨年、入籍)になった頃からギクシャクし始めた。

「E子さんが、森さんに関するネガティブな情報をたけしに吹き込んだんです」(芸能ライター)

 それを鵜呑みにしたたけしは、金に執着するようになり、周囲から「人が変わった」と言われるようになった。

 「たけしは、E子さん主導で独立を画策する一方、たけし軍団に森さんのネガティブ情報を吹き込んで煽ったんです。たけしが世田谷区の自宅に森さんを呼びつけて、軍団と共に糾弾した様子は後に『週刊新潮』(新潮社)でも明らかになりましたが、マスコミはたけしに忖度して真相を報じませんでした」(前同)

 たけしが独立して以降も、しばらくは軍団と森さんの間の騒動は収まらなかったが、森さんが「週刊新潮」で反論したこともあって、やがて騒動は沈静化。しかし、森さんはたけしの独立の真相は語らず、昨年11月に社長を退任して事務所を去った。

 あれから1年以上が経過するが、森氏は沈黙したままだ。

 翻って小松さんだが、昨年11月、舞台『「うつつ」小松政夫の大生前祭』の制作発表のために登壇した際、離婚が成立したたけしについて問われると、「保証として全財産を渡して立派だし、それで良しとした奥さんも立派。それでいいなら、周りの私達がとやかくいうことではない」とコメントする一方、「ただ、私には(離婚は)あってほしくない。別れようと言われたら、自殺するしかないですね」と皮肉った。

 この発言を聞いて筆者は、小松さんなりの森さんへの思いを感じた。真相を語らない、かつてのコント作りの仲間だった森さんへの思いやりを。

 改めて、小松の親分さんに合掌。

本多圭(ほんだ・けい)

本多圭(ほんだ・けい)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2020/12/21 12:35

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