
菅政権に手を差し伸べる芸能人はいるのか? 麻生元首相がビートたけしに助けを求めた過去も
ビートたけし 菅義偉 柿崎明二 麻生太郎 矢島義也

後手後手に回ったコロナ対策への批判が高まり、支持率が続落している菅義偉政権。任期満了前に“追い込まれ解散”をした麻生太郎政権の末期状況と酷似していることから、当時の麻生氏同様、菅首相も芸能人脈に救済を求めるのか、注目されている。
「実現はしませんでしたが、かつて麻生財務相が首相の時に、支持率回復を狙ってビートたけしにコンタクトを取ったことがあるんです。派閥に属さない菅首相も、発信力と求心力のある芸能人に頼るのではないかと噂されていて、水面下で芸能人探しの情報が流れています。菅首相は、年末のステーキ会食に参加していたみのもんたや、演歌歌手の杉良太郎など、麻生財務相より幅広い芸能人脈を持っていますからね」(政治記者)
麻生内閣といえば、2008年9月に発足したものの、リーマンショックなどの影響もあり、低支持率から回復できないまま、最終的には20%台まで下げた末、衆院選で大敗。結果、自民党は野党に転落した、与党にとっては苦い経験があるが、支持率回復のために、麻生氏が当時、最も芸能人で発信力があったビートたけしに救いを求めたことは、ほとんど知られていない。
「2人は、共通の知人を通じて赤坂にある高級料亭『A』で密会。たけしは、自らが司会を務めるテレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』に麻生氏をゲスト出演させることを提案したんです。バラエティ色が強い番組ですが、麻生氏側もお茶の間の支持率を上げるために出演には前向きで、事務所のスタッフもその方向で動いたんです。ただ、最終的には縄張り意思が強い報道部に妨害され、実現しなかったんです。当時のたけしは再婚したE子さんとの交際前で、文化人としてのオーラも漂い、発信力と求心力があった。実現していたら、状況も少しは変わったかもしれません」(元たけし所属事務所関係者)」
結局、麻生内閣は任期満了の1カ月半前に“追い込まれ解散“。鳩山由紀夫率いる民主党に過半数を奪われ、鳩山政権が誕生した。
その後、12年に自民党が政権奪還し、第2次安倍晋三政権が復活したが、前安倍首相も幅広い芸能界人脈を誇っていた。
「芸能界で”安倍応援団“として知られていたのが、名優の故・津川雅彦さんはじめ、首相夫妻とプライベートで親交のある松任谷由実、アグネス・チャン、谷村新司。そこに、新たにダウンタウンの松本人志や HKT48の指原莉乃が加わった。全員、発信力がある芸能人ですよ」(キャステイングプロ関係者)
昨年9月、安倍前首相から政権を託された菅首相だが、年末のステーキ会食あたりから支持率が急落し始め、朝日新聞による最新の世論調査では、内閣支持率は33%、不支持45%を記録。このまま30%を割るのも時間の問題と言われている。
「派閥に属さない菅首相に、救いの手を差し伸べる政治家はいない。そこで、発信力のある人物を求めてきたようですが、その例のひとつが、発足時のサプライズ人事で首相補佐官に就任した元共同通信論説副委員長の柿崎明二氏でしょう。国会議員などを経ずにマスコミ出身者がいきなり首相補佐官に就くのは異例のことで、柿崎氏自身のマスコミ人脈もさることながら、柿崎氏と親しい、政治系シンクタンク『大樹グループ』の矢島義也会長の存在も大きいのではないかと見られています」(芸能ライター)
「大樹グループ」を率いる矢島会長は、政財界のみならず、芸能界にも隠然たる力を持っているという。
「新潮がたびたび『令和の政商』としてその影響力の強さについて報じていますが、それだけではありません。矢島会長は、約20年前に世間を騒がせた、有名俳優やアイドルらによる“不適切パーティー“に中心的に関与したと言われています」(前同)
最近も、LDHに所属するアーティストたちとプライベートで交流する写真が流出した矢島会長だが、柿崎氏を通じたメディアコントロールが功を奏している様子は窺えない。
「ほかにも、菅首相の芸能人脈には、『首相動静』にも登場する大手出版社『幻冬舎』の見城徹社長や、見城氏の弟分であるAKB48の総合プロデューサー・秋元康がいます。彼らの人脈を頼れば、発信力のある芸能人はいくらでもいるでしょう。ただ、“泥船”の菅政権に協力する芸能人がいるのか、疑問ですよ」(芸能ライター)
支持率を回復するには、やはり国民を納得させるコロナ対策が先決のようだ。
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